よみびとしらず。

あいどんのう。

ユグドラシル

2021-07-02 13:05:58 | 散文
その知らぬ間に抱いていた熱は水をとかした
虹の彼方は足元に落ちて
光は水面にくるりと左の手のひらを返す
早くおいでと知らぬ間に
わたしたちは炎と哀しみを行き来して
雨はぬくもりを与えた水のない場所に
廻るさだめと植えつけられた
大樹も枯れて
世界は落ちずに夜を駆け巡る舟となる 

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