淡く降る雨 傘のした
世界はやわらかく色づきはじめて
入口の向かう側では鈴虫が一斉に鳴いていた
薄墨色に染まる木立は
影と形の仕切りなく
ただ静かに雨を受けいれ
すべては解け合いひとつとなった
交差してなお一筋の道を目指して
道は光となり天に昇り
泣いていた誰かの頬をやさしく照らす
水のぬくもり
あたたかき血潮
巡りめぐるものに包まれて
この手の平に触れる先のありかを
いつかまたお会いしましょうと
約束を交わしてわたしは帰路に着く
傷ついた足で歩くわたしを
雨雲の向かう側から月がみていた
世界はやわらかく色づきはじめて
入口の向かう側では鈴虫が一斉に鳴いていた
薄墨色に染まる木立は
影と形の仕切りなく
ただ静かに雨を受けいれ
すべては解け合いひとつとなった
交差してなお一筋の道を目指して
道は光となり天に昇り
泣いていた誰かの頬をやさしく照らす
水のぬくもり
あたたかき血潮
巡りめぐるものに包まれて
この手の平に触れる先のありかを
いつかまたお会いしましょうと
約束を交わしてわたしは帰路に着く
傷ついた足で歩くわたしを
雨雲の向かう側から月がみていた
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