よみびとしらず。

あいどんのう。

パレード

2021-04-07 11:00:47 | 散文
星にまぎれたものの正体は
明かされることなく昨日になった
明日を目指してどこまでも駆けて
たどり着いた場所は成れの果て
継(つ)ぎ接(は)ぎだらけの身体から
受け継がれたのは悔し涙と同じ色した
隠したい気持ちはいつも空回り
空にからっ風吹けば歩みも難しと
いつも何処かで足止めをくらう
それは後に置いてきたものたちの思いから
光だけ追い越して私はすぐに真夜中のさなかへ 
蛹(さなぎ)似たかたちに包まれば
あたたかな布団の背後から
時は喰われていつまでも
私たちの昨日は終わらない

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