当たり前にここにある苦しみに蓋をした過去
開けてなにをどうすればいいのか途方に暮れて
眠れない夜
この胸元に泥濘は居心地の良さに留まりて
その正体は泥にはあらず
それはとても美しいものだと嘘を吐く言の葉は
清々しさの欠片もないまま青雲と同じ色をしていた
本当を否定して嘘つきを定着させたのはよく知る顔ばかりの
その行き先は箱のなか
この息苦しさを掴んで離さない指先は
どこまでも透明な空に触れている
だれかを呼ぶ声はあまりに脆く
その小さな白き瞬きはこの手のひらに居場所を求めた
希望とは異なる朝の光を全身に浴びて
祈りはやまず
わたしはその箱に明日を閉じこめた
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