胸の痛みの重ねに雲光り
あの日教えてくれていたはずの涙は
にわか雨
鳥は未だ空を飛び
太陽の瞳は矢を放つ
駆ける水に日溜まりはこぼれ
心を射られた魚は岬をついの住処とする
最果てを目指す鳥は霞かかりたる空に迷い子
雨降りてなお休むことを知らず
飛び続けた空はやがて晴れわたり雲は流れる
痛み無き喧騒はどこまでも離れず
あの青い海の穏やかなる潮騒に
船漕ぎいだした人の影
最果てを目指した鳥は迷い子
岬住む魚は空を仰ぎ月の光のかなしみに
胸の痛み知る夜の風
迷い子の鳥は喉もかれ声も出ず
鳥のかわりに魚は歌う
誰の顔も見ない喧騒は周りを顧みることなく力強く
魚の歌声はかき消される
その美しき魚の調べを
胸の痛みだけが知っていた
あの日教えてくれていたはずの涙は
にわか雨
鳥は未だ空を飛び
太陽の瞳は矢を放つ
駆ける水に日溜まりはこぼれ
心を射られた魚は岬をついの住処とする
最果てを目指す鳥は霞かかりたる空に迷い子
雨降りてなお休むことを知らず
飛び続けた空はやがて晴れわたり雲は流れる
痛み無き喧騒はどこまでも離れず
あの青い海の穏やかなる潮騒に
船漕ぎいだした人の影
最果てを目指した鳥は迷い子
岬住む魚は空を仰ぎ月の光のかなしみに
胸の痛み知る夜の風
迷い子の鳥は喉もかれ声も出ず
鳥のかわりに魚は歌う
誰の顔も見ない喧騒は周りを顧みることなく力強く
魚の歌声はかき消される
その美しき魚の調べを
胸の痛みだけが知っていた
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