よみびとしらず。

あいどんのう。

サン

2021-06-12 06:26:01 | 散文
お日様は三つに割れて丁度良きさまの水の入り江にてわたしは佇むただ愛されたかったのだと囁いた水を飲むわたしたちを照らすのは本来の光を失った真昼の太陽 それは輝きを解き放ち眩しさに目が眩み泣いていたわたしを連れ去った亀は池の辺(ほとり)から顔を出して月を仰いだ真昼の空に雲は浮かぶ昨日に抱いた感情を大いに貪り太陽はどんどんと丸くなるやがて満ち欠けていく時間の檻に囚われたままのお月様は脱出を試みて狼に食べ . . . 本文を読む