××× 2021-04-20 09:34:53 | 散文 あくまかあなたかわたしかどなたか明らかな自分の正体も薄明にまぎれてその姿を見失う現実は目覚めて息を飲みこんださめやらぬまま遠ざけられてここにいるのにいないとされた不器用なわたしのこの在処から誰彼となくもてはやされて未明の空の色さえ分からないままどなたかのかたちに凝り固まって朝は来る姿かたちのない面影を夢に置き去りにしたのはあなたの為よと柔らかな口づけで目が醒めたのは告げ口をふさいで身を守る口実とど . . . 本文を読む