Rabbit 2020-07-26 10:44:59 | 散文 耳をふさいでうたた寝をするがらがらと壊れた現実を隠すため大きな声で歌われる世界に負けないように深く深くにこうべを垂れた耳をふさいでがらがらと崩れた現実を再構築してわたしはわたし自身の唄を口ずさむ眠りから醒めて月は昇った在りし日の記憶と重なる空は月明かりあらわなままに雨は落ちふさがれた耳の向こう側しずしずと雨音はこだまする . . . 本文を読む