風に吹かれて行こう

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しょっぺ ボダッコ

2023-10-15 | 農家 農村

 ボダッコというのは、塩鮭の(切り身)のことです。しょっぱさの程度を表すのに、辛口とか中辛、激辛というようなシールが貼られていたりします。でも、*辛という表現もヘンだとは思うんです。辛いんじゃなくて、しょっぱいんですから。どれだけしょっぱくても、辛いというような感じにはならない気がします。

 でもまぁ、そんなことはどうでもよいです。この記事自体が、どうでもよいような中身なのですから。

 

 秋田県は、その昔脳卒中がとても多くて、それが食生活、中でも塩分の取りすぎに由来するということで、相当長い期間、減塩運動が進められてきました。そのかいあってか、脳卒中は減り、ですが高血圧やガンにならないためにもというようなこともあり、いまだ、減塩が言われています。

 

 「しょっぺボダッコ」、食べる機会も見る機会も、久しくありませんでした。スーパーなどでは、売ってなかったんです。でもこの頃、見るようになりました。いや、気を付けてみていれば、ずっとあったのかもしれませんが、たぶんなかったと思います。

「しょっぺボダッコ」はレベルから言えば、「激辛」を超えると思います。切り身の表面に塩を吹いているんです。塩が薄い層になっているくらいです。

 年取ったからでしょうねー。そんなのがとても懐かしく、食べてみたくなりました。そして、この頃食べています。うわー、ホントにしょっぺー。口をすぼめて、外気を取り入れたくなるしょっぱさです(笑)。そんなことしたって、しょっぱさは少しも変わらないのに。

 

 あんまり食べたらダメだよと言われても、普段の血圧が低めなので、時々だったらちょうど良いでしょう(苦笑)。小さな切り身でも、茶碗一杯のごはんを食べきれる。何とリーズナブル。

 ままけー、ままけー、じっぱりけー。かねばおがらねどー。

   標準語訳は不要かと思いますが、いちおう念のため。

 ごはんを食べなさい ごはんを食べなさい。いっぱい食べなさい。食べないとおおきくならないですよー。

 

 ちなみに、ボダッコって何を表しているかと言えば、牡丹の花(の色)のことだったようです。ちょっと違う感じもしますけど、冬はモノトーンの雪国。昔はなおそうした感じだったので、そんなに連想が似つかわしくなくとも、そんなふうに呼びたくなったのかもしれません。

 

 秋も深まり、高い山では紅葉が見ごろとなっているようです。お昼前から雨が降り出しました。平地では、まだモノトーンではないですけど、少しずつ色が少なくなってきています。季節が進んでいます。

 田んぼに現れた草紅葉。この場所は、近所の人の除草剤の誤散布で稲が枯死してしまい、何ともやり切れないこととなった田んぼ。完全に枯死しなかった部分は、穂の出る前にすべて刈りはらってしまいました。たとえ知らない人であっても、このお米を食べてもらうようなことは、したくはなかったのです。

 今年は本当にいろんなことがありました。でも、うれしいことを求めて動かなかったのは、自分自身でありました。

 

 こどしのごどしゃべるな まだはえどー。今年のことを話すのは、まだ早いぞー。


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