音楽療法士でこぼこ生活

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ようやく

2007-11-19 13:25:19 | 音楽療法いろいろ
9月に日本音楽療法学会に参加してから、試行錯誤していた新しい記録用紙が出来ました

今回の最大の目的は、老健施設職員に対して、音楽療法の実施の明確な目標や経過、結果がわかる記録用紙にすることでした

結果、今までは、漠然と参加者全員の個人記録表を作っていたのですが、今回からは、対象者のみとし、

個人記録表の表は、今までと同じ、氏名や要介護度、病名や行動スケールなど、カルテ記録から転載する部分に、新たに自由記載で「介護者の要望」「本人の希望」「ケアプラン」「リハビリ計画」など、本人を取り巻く状況をアチコチから集めて書く欄を作りました

この表面を見れば、この方が今どういった状況にあるのか、音楽療法士として接するのに必要な内容をまとめました

そして、裏面には、今回初めて、
①対象者の抱えている問題やニーズの中で、音楽療法で関われる部分を明確に書き
②それらを推進するための、音楽の機能を選び
③具体的な活動内容を計画し

・・とプロセスと目的、目標を明らかにするような記録用紙にしましたこれらは、学会から送られててきた二俣泉先生の資料を参考に作りました

そして、実施予定日と、実施記録を一月ずつ書けるように欄を作り、毎月短期目標と経過、結果を書くようにしました

こうすることで、まず私自身が「この人には何を目的に音楽療法を実施しているのか?」と言うことがいつも明らかになるし、職員や外部研修生の方から質問があったときも答えが明確です

この方法は、学会発表用などには、向かないかも知れませんが(内容がベタすぎて)でも、現場ではこういった事が必要なのでは・・と強く感じています

私の経験では、音楽療法を長くやっていると、内容もマンネリになり、(もちろん季節毎の曲や、活動の内容に変化はつけるでしょうが)、目的の部分があいまいになり・・・だって、一応皆さん良い表情や良い反応はされますから

けれど、この記録表に基づいて進めると、「この人に対して音楽のどんな機能がもっとも適当なのか?」と音楽の持つ力をキチンと具体的に把握しなければならなくなります

そして、それこそが外部の方に音楽療法を理解していただく一番の示しどころではないのでしょうか

・・と勝手に考えています

当たり前のことですが、立派な記録用紙を作っても、記録内容が稚拙では意味が無く、これからは、記録内容について、勉強が必要になってきますが・・これも勉強の目的がはっきりしているので進めやすいです

・・・朝から、パソコン前に座りっぱなしで
アッ、キャ~洗濯干さなきゃ
コメント (1)
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