[4日 ロイター] - 米大統領選挙のユニークな特徴として、一番多くの一般投票を獲得した候補者が選出されるとは限らないという点がある。勝敗は、選挙人団と呼ばれる、各州で選ばれた選挙人による投票によって決定される。
それはつまり、8日に行われる大統領選の結果について、共和党ドナルド・トランプ候補と民主党ヒラリー・クリントン候補の間で政治的な論争が持ち上がった場合でも、州ごとに展開されることを意味する。
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●選挙人団とは何か
選挙人団は全米で538人の選挙人によって構成されており、州ごとに人口などに応じた人数が割り当てられている。大統領候補が勝利するには、過半数となる270人以上の選挙人を獲得する必要がある。
それぞれの州で、通常、各政党が自身の選挙人を指名する。8日の選挙において、有権者は大統領候補に投票するものの、実際にはその候補を支持する選挙人を選ぶこととなる。
一般投票の終了後、大半の州で、最も多くの票を獲得した候補が、その州に振り分けられたすべての「選挙人」を獲得する。その結果、もし選挙人数が270人に達した候補がいない場合、大統領は下院によって選出される。米下院は現在、共和党が支配している。
●選挙人は自分の意志で投票先を選べるか
一部の州法では、選挙人が一般投票の結果通りに投票することを義務付けており、州によっては各政党が選挙人に対して、自身の候補者に投票するよう、公式の約束を事前に取り付けている。
選挙人の中には、自身の党が指名した候補以外の候補に投票ができる者もいるが、それは極めて稀であり、現代において、それが選挙結果に対して意味のある影響をもたらすことはない。
●接戦の場合は
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大統領選に関する手続きは州法で定められており、州当局が管轄する。そのため、それぞれの州において、独自の再集計手続きがある。
南部フロリダ州では、共和党のジョージ・W・ブッシュ候補と民主党のアル・ゴア候補が争った2000年の大統領選において、得票率の差が0.5%未満だったため、自動的に再集計が行われた。
中西部ウィスコンシン州では再集計は自動的には行われず、もし候補からの要請があれば再集計が行われるが、選挙結果が変わらなかった場合、その候補が再集計コストを全額負担する決まりとなっている。
再集計以外の手段としては、誰であっても州の選挙プロセスについて法廷で争うことが可能だ。現在、米国の最高裁判所の判事はリベラル派と保守派が拮抗しており、法的闘争は下級裁判所で決まる可能性がある。ただし、それぞれの政治派閥の構成は各州で異なっている。
以上、ロイター記事
今回の大統領選は大接戦の可能性があり、再集計について議論になるかも知れない。
法廷で争うこともありうるようだ。
270人以上の選挙人獲得できない場合は下院で決める?共和党が多いがその議員はトランプを支持するだろうか?
以上、色々もめそうですね。