総選挙の公示日…

　今日は衆議院議員選挙の公示日です。

　小選挙区と比例区を合わせた定数４６５に対し、約１２００人が立候補を予定しているようです。

　安倍晋三首相による５年間の政権運営を問う今回の総選挙は、「自民・公明」「希望の党・日本維新の会」「共産・立憲民主・社民」による三つどもえの構図となり、これから２２日の選挙当日まで、全国で壮絶な戦いが繰り広げられることでしょう。

　昨日までのＴＶ討論などで安倍さんは、相変わらず森・加計問題に関して逃げ回っていて、ハッキリとした説明がないまま、他党の非難ばかりを繰り返しています。

　希望の党の小池代表は、どうやら立候補しないようで、一時吹き始めるかと思った旋風も途絶え気味…。

　小池さんは民進との合流あたりから戦略を変えたようで、とにかく安倍政権を打倒して、安倍の次の自民党政権の一翼を担う首班指名で恩を売ろうと考えているようです。

　もし、総選挙でそれほど議員が当選しなくても、希望の党じゃなくて民進党の力不足といい訳もできます。

　小池さんの思惑が当たり、キャスティングボートを握ることができれば自民・公明・希望・維新という保守勢力が団結して巨大な改憲勢力が誕生するでしょう。

　ある意味、安倍政権より過激な保守になりかねません。

　安倍さんは、徹底的に森加計問題で与野党から追求されて、政界引退（まあ引退はないだろうけど、力はそぎ落とされるだろう）に追い込まれるかもしれません。

　希望や維新の公約が、実現されれば「地方分権」「教育の無償化」「原発ゼロ」「企業の社内留保への課税」などの政策が進むかもしれません。

　但し、憲法の改正も推進されて、自衛隊の明記や下手したら９条の改憲（９条そのものが骨抜きになるような）もあるかもしれません。

　今回の総選挙は安倍一強政権の打破という狙いもあるでしょうが、それだけではなく「政治の透明性」「安全保障」「教育」「消費税」「経済」などなど今の日本が抱えている問題をどのようにして解決していくのかを含め、有権者にとって難しい政権選択選挙になることでしょう。