このブログで何度も書いた日本のワクチン開発について、某大学の先生が朝刊に寄稿していたので、その実態を少し知ることができました。
ワクチン開発に携わるその先生らの研究室では、ウイルスの遺伝子配列が分かれば、約三週間でワクチンの作成が可能だということです。
新型コロナウイルスのワクチンについても、マウスによる動物実験では、その効果が確認されて治験のために申請を行ったら、後の製造も含めて考えられ却下され悔しい思いをしたそうです。
国内に研究者もたくさんいて開発が可能なのに、治験さえも却下されるなんて、日本政府は一体何を考えているんでしょうかね。
国民が聞いてたのは日本でのワクチン開発は時間がかかるという理由ばかりで、1年前は海外で開発生産されたワクチンを買えばいいという考え方が政府内部に蔓延っていて、海外発のワクチンによる接種は日本では遅れるばかり…。
それもこれも、20世紀末に多くのワクチン訴訟で政府が訴えられたからです。
ワクチン開発の予算は削減され、国内製造も少なくなり、日本は今やワクチン後進国になってしまいました。
新型コロナウイルスのようなパンデミックでは、一刻も早く自国でのワクチン生産が必要なのに、開発技術はあるのに宝の持ち腐れにしているのは、我が国の指導者たる政府関係者が責任問題でビビっているからです。
外国の会社が生産したワクチンなら、その責任を開発製造会社に押しつけられると思っているからでしょう。
しかし、新しく開発されたワクチンの認可は厚労省が行うのだから、最終責任は厚労省、ひいては政府にあるんでないの?
どうせ責任を負うなら、国内で一刻も早くワクチン開発を行えばよかったのに、それをしなかったのは、肝の小さな政治家ばかりが集まったダメダメな集団だからでしょう。
あの田中元首相だったら、鶴の一声でワクチン開発が行われたんじゃないでしょうかね。
前記した先生たちが開発したワクチンは、注射じゃなくて鼻からの噴霧型らしく、受ける方も負担が軽くていいものだそうです。
まったく折角のワクチン大国への道を簡単に手放してしまった日本の政治家たちは、その責任をどう取ってくれるんでしょうか。
そっちの方が問題だよね。