昨日の憲法記念日に寄せて改憲派の人たちは「現行憲法は時代に合わない」「緊急事態条項を追加すべき」とか言っています。
これに対して護憲派の人たちは「コロナ禍に乗じて緊急事態条項を追加しようと目論んでいる」「平和憲法を壊そうとしている」などと反論しています。
どちらも頷ける部分はありますが、とても難しい問題を秘めています。
現行憲法が成立して70年も経ているのですから、当然時代に合わなくなってしまった条項もあるし、大災害やコロナ禍のように緊急事態に対処するには心もとない部分もあります。
ただ「緊急事態条項」で問題なのは、時の政権が「緊急事態条項」を盾にして暴走しないかという所です。
「憲法9条」の改正をして「戦争に走る」ような政権が生まれてしまっては困ります。
今の政権をみると信頼に足るものではないから、余計に国民は心配しているのですよ。
権力を持つと人は暴走してしまうことがあります。
中国の習さんや北朝鮮の金さん、ロシアのプーチンさん、アメリカのトランプ前大統領、そして安倍前首相などなど、枚挙に暇はありません。
現行憲法に縛られて、与党政権はやりにくい所がたくさんあるでしょうが、そこをなんとかクリアして国民を引っ張っていく気概がなければ政権を降りて下さい。
やりにくいから変えちゃえというのは無謀です。
「緊急事態」への対処でも、国会でしっかりと議論して国民の人権を守る特別法を作ればいいでしょ。
多少時間は掛るかもしれませんが、国民の危機状態あっては野党も反対しないでしょう。
憲法に「緊急事態条項」を加えてしまうと、国会での議論をすっ飛ばして政権与党が暴走しかねないから怖いんです。
じいちゃんは、基本的に改憲に反対ではありません。
「時代に合わない条項」は変えていかないとね。
ただ、変えて欲しくないのは「第9条」です。
世界に名だたる日本国憲法のもつ「戦争放棄」は、世界の平和を願う唯一の灯なのですからね。