安倍首相、強気から低姿勢へ

　これまで国会の答弁や記者会見でも強気の発言を繰り返してきた安倍首相が、昨日の記者会見では一転して低姿勢で国民に詫びたり、記者の質問に答えていました。

　新型コロナウイルス対策が後手後手、右往左往して国民の批判が高まっていることへの対応でしょうね。

　緊急事態宣言を全国に広げ、国民全員に一律10万円を給付することになり、国民生活を守るためと称していますが、3月から始めた休校がどれだけ実を結んだのか？現状を考えれば、その答えは誰が見ても明らかです。

　「今後1・2週間がカギを握る」という首相の言葉を何回聞いたでしょう。

　なのに感染は拡大する一方で、政府の対策がいかにアテにならないか、国民全員が知っています。

　安倍さんは「不要不急の外出は控えて」と繰り返していますが、外出しなきゃ～生活できない労働者たちもたくさんいます。

　朝日新聞の記者が批判の声が高まっている布製マスクの配布の質問をしたら「御社でも布製マスクの通販をしていることを私は知っている」とここでは強気の発言。

　もう一つ昭恵夫人の大分旅行についても知っていたと答え、何度も国民に「不要不急の外出自粛」を呼び掛けていたのに、自分の女房の「不要不急の外出」を止められない情けない旦那っぷりをさらけ出してしまいました。

　なんにしても一度謝っとけば、自民党内で巻き起こっている求心力や内閣支持率の低下を止められると考えてのことでしょう。

　麻生さんのように「一律給付は申告制にする」なんて、できるだけ給付金額を抑えたいと思ってる人もいるんですから、まだ安倍さんの方が可愛いか。

　何れにしても同じ穴の貉で、政界の二世・三世のお坊ちゃん政治家たちが暗躍していては、国民のためにならんことがハッキリしてしまいました。

　ついでに、野党も野党で安倍政権の新型ウイルス対策の批判ばかりで、少しでも国民のためになる対策を政府と協議して前進させてもらいたいと思うのですが…。