一面で踊る羽生の文字…

　朝刊の一面に「羽生」という「氏」が並んで掲載されていました。

　一つ目の「羽生」は、史上初の将棋の「永世七冠」を達成した羽生善治氏で、囲碁の全七冠を保持する井山裕太氏とともに国民栄誉賞を安倍首相から授与されたという記事です。

　二つ目の「羽生」は、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手で、公式練習で怪我をして以来の４回転ジャンプを披露したという記事です。

　読み方は「はぶ」と「はにゅう」と違うとはいえ、同じ漢字で別々の記事で一面を飾る（それもいい知らせで）ことなんて滅多にないことでしょう。

　「羽生」さんや「井山」さんの功績にケチをつける訳じゃないんですが、「国民栄誉賞」なんていうのは時の政府の人気取りの賞ではないかと言われています。

　安倍首相もできることなら最年少棋士で人気絶頂の「藤井総太」君にこの賞を上げて注目されたかったんじゃないかと勘繰ってしまいますが、それでは余りにも露骨過ぎて、「羽生」さんと「山井」さんのＷ受賞に落ち着いたんではないでしょうかね。

　これまで、その動静がほとんど伝えられなかった「羽生結弦」選手に関しては、じいちゃんも公式練習で何度も４回転を飛んだり、連続ジャンプを成功させる姿を見て、今回ももしかしたらという期待感を抱いてしまいました。

　これは、大騒ぎが大好きなマスコミにも大きく取り上げられています。

　怪我が癒えたばかりなのに、余りに大きな期待をかけ過ぎると、またぞろ怪我をしてしまったり、これまで大会に出ていないという不安とプレッシャーで、彼本来の実力を発揮できないかもしれません。

　まあ、バカ騒ぎは程々にして彼を静かに見守ってあげて欲しいなぁ～と思います。

　モーグルでは、ほとんど期待されていなかった原選手が銅メダルを獲得したように、伸び伸びと楽しく競技してもらうのが一番です。

　てなことを言ってるとマスコミも報道することがなくなってしまうので困りますが、オリンピックでは様々な競技が行われているので、その結果と分析、マスコミでほとんど取り上げられていない選手の活躍の様子などをしっかりと伝えてほしいですね。

　日本人選手の動向よりＴＶのワイドショーでは視聴率アップを狙って、北朝鮮の美女応援団がビーチへ行ったとか、昼食で美味いもんを食ったとかいう映像が流れてますが、美女と言っても一昔前のメイクをしたノッペリした人妻みたいな女性ばかりが二列に並んで行進してるのは、気味が悪いです。

　こちらも、北朝鮮の南北融和による制裁の緩和を狙った微笑み外交の一端を担うような報道はヤメテ欲しいなぁ～。

　そんな話より北朝鮮が、どんな狙いで平昌に来てるのかを正確に分析して、オリンピック後に何が待ち受けてるのかしっかりと予測するような報道に勤めてほしいと思います。