後藤さんの殺害映像・・・

　イスラム国に拘束されて殺害予告が出されていたジャーナリストの後藤健二さんの殺害映像がネットに流された。

　政府は直ちにこれを発表し、続いて安倍首相が会見を行い「テロ行為は絶対許さない。罪を償わさせる」と述べた。

　政府は、これまで「やれるだけのことはやった」と自負しているようでが、本当にやれることをやったのだろうか？

　「人命第一」というなら最初の殺害映像が流され７２時間の猶予があるうちに金銭交渉をして身柄を解放させるという手もあったはずだが、国際社会？を気にして「テロには屈しない」という矛盾した話をしちゃうんだから困ったもんだ。

　安倍さんは（絶対に言えないけど、心の中なら言えちゃう）「テロに屈しないということは、日本は同胞の命を見捨ててもテロ組織と対抗するのだ！」と本音を吐いちゃっても面白いんじゃないか。

　助けるのか助けないのか分らないどっちつかずの状態で家族は本当に苦しんだことだろう。

　昨日も書いたが、安倍さんのやり方はポーズばかりで、全く真意が伝わってこない。

　そして、やることは失敗ばかりだ。

　「イスラム国」に罪を償わせるために国際社会と協力するということは、自衛隊を中東へ派遣して「イスラム国」を攻撃するということだろうか？

　「イスラム国」は、今回の後藤さん殺害のメッセージで日本政府に向けて「おまえの国民を場所を問わずに殺りくするだろう。日本にとっての悪夢が始まるのだ。 」と結び、後藤さんを殺害した。

　これは日本の内外を問わず日本人に対してのテロ行為が宣言されたということだ。

　あなたが久しぶりに栄の街をブラついていたら、自爆テロで一瞬のうちに死んじゃうかもしれないという危険が高まったという訳だ。

　安倍さんは「国民を守るため」と言いながら「国民を危険な目に合わせてしまう」という相反する状況に日本国民を追い込んでしまっている。

　海外に無数にいる日本国民をどうやって守るんだろう？

　じいちゃんも「非道なテロ行為」を良しとはしないが、近年は日本企業（欧米資本と結託した）を狙ったテロ事件も増えていた矢先なのに、あまりにも無責任な安倍さんの言動が今回の事件を巻き起こしたことは否定できない。

　今の日本にとって、自国の立場をどんな形で明確にしていくかが問われているのは事実だし、欧米や中東有志連合国と手を携えて行かなくては、アメリカの利権から弾き飛ばされてしまうので、日本の小心な世襲政治家たちがこれに付いて行くしかないと考えるのは仕方ないことかもしれない。

　しかし、国民の多くは戦後７０年間平和を謳歌してきたから、今更人を殺したり殺されたりということには目を背け、戦争なんてもってのほかと思っていることだろう。

　自衛隊の若い隊員だって「国民を守るために必死の訓練を続けている」とインタビューに応えていて、涙もろいじいちゃんは泣きそうになってしまったけど、この若者たちが中東へ派遣されて、世襲政治家やアホ官僚たちの石油利権のために命を落とすことになったら、いくら任務とはいえ、不本意であることに間違いない。

　そんな奴らの言いなりにならないために「若い自衛隊員」は全員除隊しちゃえばいいんじゃないか・・・なんて思ってしまう。

　国民は何らかの形で現政権の行きすぎな政策を変えさせなきゃいけないと思う。

　じいちゃんは、このブログでこれからもよく分らない政策を政権が進めようとする時には、大いに批判して行こうと思っている。