ＴＰＰへの参加表明！

　安倍首相が遂に決断を下したＴＰＰ交渉への参加・・・。

　環太平洋の国々との自由貿易協定のための交渉への参加ですが、他国から比べると日本は随分出遅れています。

　それもこれも民主党のバラバラで何を考えているのか分からない国会議員たちが決断できなかったからです。

　交渉事では、大人と子供ほど違いのあるアジアや南米諸国の国々とアメリカ・・・。

　この貿易協定では、アメリカが一人勝ちするかもしれません。

　すでに、先日のオバマ大統領と安倍首相の会談でも、アメリカは日本車への関税撤廃はしないと言っていますし、安倍首相が主張した農業製品の関税撤廃はしないというものがどこまで通るのか・・・？

　農業生産者の中でも、ほとんどの資材を海外に頼る人たちは、ＴＰＰに賛成しています。

　反対しているのは、米を生産している小規模な農家の人たちが多く、補助金でなんとかしのいでいる人たち。

　関税が撤廃されて今まで以上に海外のコメが入ってくると困るという意見です。

　もちろん、この交渉で不利益を被りそうな様々な業界の人も反対しています。

　日本政府は、これまで原料を輸入し、製品を輸出するという政策を続けてきて、国内の農業は補助金で押さえつけ、農家の生産意欲を削ぎ続けてきました。

　日本の製品を買うために、相手国は農産物や製品の原料となる資源を日本に売るしかなく、資源などの値段の何倍ものお金を日本に支払って製品を買っているんです。

　ただ最近は、日本の製品は海外で生産されることも多いので事情は変化しています。

　日本も進んだ農業生産技術でよりよい農産物を海外へ輸出する方法も考えなくてはなりません。

　そういう意味では、ＴＰＰは日本の産業構造を変化させるためのいい機会だと思います。

　愛知県の渥美半島沖では、世界で初めてメタンハイドレートの生産に成功しましたし、こうしたエネルギー革新による産業構造の変化も考えられます。

　アメリカが一人勝ちするような交渉ではなく、参加している国々が、それぞれの特長を生かせる貿易協定になればいいなぁ～とじいちゃんは思います。