おいしいよ～

　じいちゃんが新聞を読んでいると「おいしいよ～」というayameちゃんの声が聞こえてきました。

　いつもは、トーストした食パンにマーガリンをたっぷりと塗った朝食を食べていますが、今日はマーガリンが切れていてチョコシュガーを塗ってトーストしたパンを食べてたayameちゃん・・・。

　普段とは違う味にご満悦です。

　さて、昨日東京高裁で昨年行われた衆議院議員選挙の定数が違憲であるとの判決が出ました。

　これから愛知県や他の自治体での判決も出てくる予定です。

　選挙前には０増５減なんていうのが国会で審議されようとしていましたが、結局行われずに選挙に突入してしまいました。

　２００９年の衆議院選挙で２．３倍、１１年の参議院選挙では５倍という格差があり、早急な是正が最高裁から出ていました。

　しかし、現役の議員たちは自分の身が危ないからなかなかこの勧告に従わず結局違憲状態のまま衆議院選挙は行われてしまったのです。

　全国をきちんと区割りして１倍状態にすると、議員がいなくなってしまうところもあります。

　国民の声をきちんと聞くということでこうした状態はいかがなものかという声も上がっています。

　でも、例えば３０万人いる名古屋のような大都市の中の区と３万人しかいない地方の郡が同じ一人の議員を出すというのはやっぱりおかしいでしょう。

　そして、３万人の中でＪＡに所属している３０００人に応援されて当選した議員がＴＰＰに反対という声を上げ、３０万人のうちの輸出産業の８万人の労働者に応援されて当選した議員がＴＰＰに賛成という表明をしたとして・・・、これが本当の平等でしょうか？？

　確かに、国民に選ばれて国会投票では同じ１票を持っている議員ですが、これでは納得ができません。

　同じ民主主義のアメリカでは、格差是正の判決がでると、３か月ぐらいで是正されて、次の選挙では必ず公平な選挙にしようと議員さんたちが頑張るということです。

　ＴＰＰで農業が壊滅するとか言われていますが、それはこれまでの小規模農業にかじりついて利権を失いたくない農水省やぶら下がってる議員たち・・・、また現在の体制を維持していかないと自分たちが食いっぱぐれてしまう人たちだけで、農業改革に意欲を燃やす新規参入したい民間企業にとっては弊害以外の何物でもありません。

　関税が無くなると日本のおいしい米や牛肉が売れなくなると言ってますが、関税障壁がなくなった海外に輸出して、高い米や牛肉をセレブの人に買ってもらえばいいんじゃないでしょうか。

　海外のある国から米を１００円で買って、１０００円の米をその国へ輸出すればいいじゃないかと思うんです。

　１キロ２００円の牛肉を買って、２０００円の牛肉を売れば、いいんじゃないかと・・・、そういう高価な肉が作れないなら黙ってろ！・・・、自動車などの工業製品で稼いでやるからという政策を鮮明に出して、規制改革していかないとどこまでも補助金行政が続いてしまいます。

　高い米や肉が作れる技術があるなら、安い米や肉を作るなんて簡単でしょう。もし、食糧危機になって食料の輸入ができなくなったら、背に腹は代えられないから国民がみんなで協力して田畑を耕して、高度な技術を持った農家の人に教えを請うて、食糧自給率をあげりゃいいんじゃないかと思います。

　今は、工業製品を輸出してエネルギーや食糧を買うという状態ですから、この一方が崩壊した時は、国民も納得して産業構造を変えなきゃいかんと思います。

　町の人が定数是正問題についてインタビューに答えていた中に「全議員を全国区で選べばいいんじゃないか」ということを言ってた人がいます。

　じいちゃんはそれもいいけど、各政党がきちんと一本の筋が通った、全立候補者が同じ意見で出来上がった公約を守るために、獲得票数に応じて議員の数を決める比例代表のみの選挙もいいんじゃないかと思います。

　これは、現在の自民党や民主党が同じ政党内に反対勢力を抱えているという状態が、日本の決められない政治の原点にあるとじいちゃんは思うからです。