司馬遼太郎の小説「殉死」
1967年、司馬44歳の作品だ。
私は司馬遼太郎の小説を100冊以上読んでいるが、
これほど陰湿な暗い気分になる作品は初めてだ。
彼独特の時代を俯瞰(ふかん)する客観的な視点は影をひそめ
代わりに第二次世界大戦へ突き進んだ日本陸軍への憎しみを
すべて二百三高地の司令官、乃木希典にぶつけているかのようだ。
まだ途中だが、読んでいるこちらが息苦しくなってくる。
先月読んだ「ペルシャの幻術師」は司馬のデビュー作
1956年、司馬33歳の作品だ。
こちらは荒削りで、自分の表現したいことを自由に表現している。
ある意味、読者を無視した自己満足の作品である。
もし、この作品を最初に手にしたなら、次はないかもしれないm(__)m
しかしながら司馬の良いところは、そういう素直なところだ。
彼の気分が小説を通じて、まざまざと伝わってくる。
「殉死」の翌年、ふっきれたのか、超大作の連載が始まる。
私が司馬作品の中で最も好きな小説「坂の上の雲」だ。
小説も音楽も、さらにいえば人生そのものも"リズム"が大切だ。
良い時もそうでない時も、そのリズムを感じながら生きている。
そうして様々なリズムに反応しながら、次へのステップを歩み出すのだろう・・・
なんか、今日のブログはリズムが良くないな・・・
そんな日もある。
1967年、司馬44歳の作品だ。
私は司馬遼太郎の小説を100冊以上読んでいるが、
これほど陰湿な暗い気分になる作品は初めてだ。
彼独特の時代を俯瞰(ふかん)する客観的な視点は影をひそめ
代わりに第二次世界大戦へ突き進んだ日本陸軍への憎しみを
すべて二百三高地の司令官、乃木希典にぶつけているかのようだ。
まだ途中だが、読んでいるこちらが息苦しくなってくる。
先月読んだ「ペルシャの幻術師」は司馬のデビュー作
1956年、司馬33歳の作品だ。
こちらは荒削りで、自分の表現したいことを自由に表現している。
ある意味、読者を無視した自己満足の作品である。
もし、この作品を最初に手にしたなら、次はないかもしれないm(__)m
しかしながら司馬の良いところは、そういう素直なところだ。
彼の気分が小説を通じて、まざまざと伝わってくる。
「殉死」の翌年、ふっきれたのか、超大作の連載が始まる。
私が司馬作品の中で最も好きな小説「坂の上の雲」だ。
小説も音楽も、さらにいえば人生そのものも"リズム"が大切だ。
良い時もそうでない時も、そのリズムを感じながら生きている。
そうして様々なリズムに反応しながら、次へのステップを歩み出すのだろう・・・
なんか、今日のブログはリズムが良くないな・・・
そんな日もある。
殉死 (文春文庫) | |
クリエーター情報なし | |
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ペルシャの幻術師 (文春文庫) | |
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