フランスの経済学者:ジャック・アタリ氏の講演会に参加した。
場所は日本最大級のオープンイノベーション拠点:ステーションAi
会場には起業家会員と抽選で一般から選ばれた30名が参加した。
(私は一般の抽選で当選!)
私はジャック・アタリ氏について詳しくはないが、
以前、田坂広志氏のオンラインセミナーで対談を拝聴した。
経済学者でありながら、
お金の前に社会の在り方を大切にしている人・・という印象だ。
今年の3月、愛知県のイノベーションアドバイザーに就任したことを機に
大村知事との対談が実現した。
本日のテーマは「命の経済」
対極には「死の経済」がある。
アタリ氏の根本的な考え方は、
次世代にとって悪いことをやってはいけない
というものだ。
私もまったく同感だ。
しかしながら、世の中は矛盾に満ちていて、簡単ではない。
アタリ氏によると世界のGDPの6割は死の経済が占めている。
たとえば中国は化石燃料を大量に使い世界で一番CO2を排出している。
それが原因で世界の温暖化が加速しているというものだ。
人工甘味料や着色料の大量摂取も死の経済となる。
命の経済は4割で、この比率を高めていかないと
後世の人たちがより生き辛い世界になってしまう。
具体的な例は、安全な食糧であり、再生可能エネルギーなどだ。
そのためには教育が必要で、
さらに起業家が何のために事業を起こすのか?
それは命か死か?ということをよく考えて事業を行うことが大切だという。
また興味深かったのは、民主主義国家でなければ「命の経済」はできないということだ。
たしかに中国やロシアといった専制国家は自国のことしか考えない。
あっという間の60分だった。
改めてアタリ氏の著作を読んで学びたいと思った。
昨年10月にオープンした日本最大級のオープンイノベーション拠点
ステーションAi
隣接する鶴舞公園では出店がでていたが、
あまりにも陽射しが強いので地下鉄の駅に直行した。
<ジャック・アタリ氏と大村知事との対談について@愛知県official site>
<ステーションAi>