秩父の町を通過する時に何時も目に付く三角にとんがった山、そして山肌が削り取られて、生きた山とは思えない悲しい山に一度登ってみたいと思っていた。昔から信仰の山として大変崇められていたようです。始めてなので生川の表参道から登ってみた、一丁目から五十二丁目までの石道標に導かれて、登りつめた頂上には危険防止のための金網が張られている、これは登山者のためと言うよりか下部で山を削り取る作業をしている人のための安全策であるらしい、石灰岩で構成されている土質のための哀しい運命の山というべきだろうか。かつて石川啄木は生活に疲れ、生きることに希望を失ったときふるさとに戻って「ふるさとの山に向かいて言うことなしふるさとの山はありがたきかな」という詩を読んだが、この山を見て育ちこの山を見て生活してる人の心のふるさとは、何時までも何時までもそのままであって欲しいのだが・・・・・。
武甲山登山口
出発点の一丁目
十五丁目で休憩
途中に不動滝(石灰岩の中から湧き出るので水が綺麗だ)
滝の近くに石像
木造の吊橋はぶらぶら揺れる
ここから本格的な登りになる
頂上までこんな杉林の中を黙々と登る
大きな杉の木が一本聳え立ち広場になっている休憩に丁度良い
やっと尾根に出る小持山、大持山
頂上には武甲山御嶽神社
神社を回りこんで展望頂上に
眼下に広がる秩父の町
遠くに浅間が見える
秩父の山並み
一丁目に戻り無事下山した
帰路登ってきた武甲山を振り返ってみる
秩父の大橋は町の象徴かも