昨日から新入社員がやってきた。
当然こんな時期なので中途採用であり、大きな声じゃ言えないがコネ入社である。
なんの因果が知らないが私がその若者の指導を担当することになった。
この年末・年始の忙しい時期になにゆえオレに回ってくるのか?
社長、営業部長、人事部長から「3ヶ月彼をキミに預けるから一人前に育ててくれ。」・・・
「さっ、さっ、3ヶ月ですか?」・・・・・「はい!よろこんで!」、和民の店員なみの笑顔で答えた。
心の中では計算高いデビル君が、『ボーナス前であるし、査定もUPするだろう』ほくそ笑んでる。
しっかし、その若者は元気がない。緊張してるのかもしれんが、挨拶と笑顔はドクターやナースとの潤滑油なんだからちゃんと頼むぜ!
早速、営業車に乗り何件かの得意先を回ってると、どーしても気になることがあった。
車に乗るたびにスーツの上着を脱ぐのだが・・・・気になる。
どーしても気になる。
でも・・・若者の間の常識だったら・・・・いや、ありえない。・・・・いやいや、アリなのか?
彼の白いYシャツ・・・・・
その透けた背中のTシャツに・・・・とプリントしてある。
お前は悟空なのか?
キミに仕事を教えてるオレは亀仙人なのか?
なんなんだ?オレがオヤジだからキミのセンスについてイケナイのか?
それともキミが特殊なのか?
たが・・・・そんな若者を今日は尊敬の眼差しで見つめてしまった。
そう・・・かの有名なスタバ事件である。
何度かスタバに行った事はある。だが同世代の方にはお解り頂けるだろう・・・・『なに注文していいかワカラン』のである。
過去のオーダーはすべて『カプチーノ』であり、キャラメルなんとかだの知ったこっちゃナイのである。(ホントはいろんなフレーバーを楽しみたいんだが、なにがなにか意味不明なんである)
しかし、その若者は違った。得意先の病院では聞き取れないぐらいの声でしか挨拶できないくせに、ハッキリと大きな声でオーダーしてる。
「ダブルトールヘーゼルナッツラテウィズホイップ・・・・あと、シナモンを何とか何とかで・・・・」
驚愕です。それオーダーして何が出てくんの?
カレの勝ち誇った顔が鼻についたが・・・「じゃぁ、オレも同じでいいや。」
今・・・・その甘ったるくてバカでかい、何とかってコーヒーが私の胃袋で横たわってる。
今から忘年会だが、太田胃散飲んで出かけよう・・・・。
ここで同世代の方に質問です。
スターバックス症候群(シンドローム)と言う症状をご存知だろうか?
それは、「注文ができない」「システムが把握できずにオドオドする」「何を頼んでよいかわからず結局“本日のコーヒー”にしてしまう」「値段を見てビビる」……などなどの行動や心理的状況を意味する。
まさに私である・・・。
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