郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

放射能安全対策が一歩前進‼︎ 校庭内の除染土の保管場所を職員室掲示の確約

2017年11月26日 | 日記
3.11事故後、放射能汚染による影響から子供たちを守るためにつくられた市民団体「環境とエネルギー・柏の会」(以下「柏の会」と略称)や教職員の組合である「千葉学校労働者合同組合」(以下「千葉学校合同」)が繰り返し求めてきた放射能に対する安全対策が、一歩前進しました。


柏市内の学校では(東葛地域はどこも同じはず)3.11の事故後、汚染された校庭の土壌の表面を削って土のう袋などに入れ、校庭に穴を掘って埋めたまま保管してあります。

これに対し「千葉学校合同」は市教委と粘り強く交渉を進め「汚染土の埋設場所を教職員や保護者・住民に分かりやすく知らせるための表示板を早急に校庭に設置すべきだ。」と訴えてきました。
「柏の会」も汚染土の埋設場所の表示を行うよう柏市議会に請願を続け、市に対し要望書を提出してきました。


その中で、私たちが懸念していたような事態が起きました。
今年の5月、市内のある小学校で「学校合同」の組合員が運動会の準備中の校庭の放射線量を測っていたところ、運動会の入退場門の柱を立てるために掘った穴の片方から1.1μ㏜という異常な数値が計測されたのです。
しかもわずか30㎝の深さであり、4m離れた片方の穴は問題はありませんでした。

異常値の出た穴の下にはこの学校の汚染土が埋まっていたのです。
もし誤って汚染土を掘り返すようなことがあれば、子どもや教職員への被ばくが起きかねず、大変な事態になっていたかもしれません。

 
このことは9月議会でも取り上げられ、市教委から「対策は必要」との前向きの回答を得ていました。

9月にこの2団体に加え「原発止めよう!東葛の会」と「郷土教育全国協議会東葛支部」の2団体が賛同団体となり、4団体共同で「放射能汚染から市民の安全と安心を守るための要望書」を柏市に提出しました。
内容は、以下の通りです。

1.甲状腺超音波検査のさらなる拡充を求める 
2.心電図検査の記録の保存期間を30年以上とする 
3.市内公共施設の放射線量緊急点検結果をすべて公表する 
4.学校の埋設汚染土についての安全対策を求める


この中で4の「埋設汚染土の表示」について「各学校においては、埋設場所を記した図面を職員室に掲示しいつでも確認できる状態にすること」という回答を得ました。
とりあえずはほっとしましたが、「本当は、埋設地点の地面に放射能マークのプレートを埋め込んだ方が一番間違いないだろうな」と思いました。

その他の「心電図検査の記録の保存期間」ですが、昨年、5年とされている保存期間が請願の採択を受け6年に延長され、今年度からさらに延びて10年になっています。
その他、今回実現しなかった要望項目については引き続き、議会・行政に働きかけていく必要があります。



-S.Y-

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