郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

オンブバッタ

2017年11月04日 | 日記
この秋は、台風が2度もやって来て毎週末が雨模様と天気が安定しませんでした。
2つ目の台風が過ぎ去り、久し振りに秋らしい陽が降り注ぐお昼時でした。
気持ちの良い天気に誘われて、アイパッドを持って外へ出ました。
何気に芝生の方へ目をやると、何かが動いたようです。
辺りをじっと見つめていたら、枯葉の上に草色のバッタが飛び乗りました。
オンブバッタです。

あわててシャッターを切りました。





子どものころ、このオンブバッタなどは見かけても捕まえようとはしませんでした。
それより、体も大きく鳴き声もいいキリギリスを探し求めていたのです。
因みにキリギリスの触角は長く脚も長いのでバッタとは容易に見分けができます。

バッタも、トノサマバッタとかショウリョウバッタとかいう名前は知っていました。
しかし、バッタを虫かごに入れるのはカマキリの餌にする時ぐらいでした。
まあ、何という残酷なことをしていたんですね・・・。


さて、子どものころはともかくとして、このオンブバッタを今回ほど緻密に観察したのは初めてです。
上に乗っかっているのはオスです。
下の体の大きい方がメスです。
これは交尾のためだと思いますが、そうでなくても普段からこのようなペア状態で動いていることが多いようです。
本当に仲が良いというか、オスは一度捕まえたメスを離したくないのでしょうか・・・。
実にほほえましい光景です。


それにしても、メスは逞しくも思えます。
自分より小柄とはいえ、オスを背中に背負って行動しているのですから・・・。
昆虫界のことはよく分かりませんが、最近疲れ気味な私にはうらやましい感じです。
しかし、人間界においても男をオンブしないまでにも、高齢になるにつれて男より女の方が相対的には元気な様な気がします。


こんな仕様もない話をするつもりはなかったのです。
このオンブバッタも残り少ない人生ならぬ昆生を生き抜いているんだろうな・・・。
ずっと雨降りだったり寒い日が続いて、どこに生きていたんだろうか・・・。
久し振りに外へ出てきたに違いありません。
まだ産卵は済んでいないのでしょうか・・・。
これからは寒くなり、草などの緑も次第に少なくなっていきます。


オンブバッタは枯葉から、今度は小さな南天の木に登って行きました。
この南天は、植えたものではなく勝手に芽を出して成長し、ちょうどミニ盆栽のようになったものが紅葉したのです。
おそらく、鳥がどこからか種を運んできたのでしょう。





自然界は実に面白いものだ・・・と思っていたら、南天の木の下の方を見ると、蜘蛛のようなものがいました。
彼も何か餌を求めてやって来たに違いありません。
動きの比較的遅いオンブバッタが餌食にならないとも限りません。
小動物の世界は生存競争が激しいのです。


彼らの小さい命も考えることができたのは、オンブバッタの出現でした。
私は何だか元気が出てきたような気がしました。



-S.S-














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