郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

孫っ子との日常−70(コロナ禍En France②)

2021年01月01日 | 日記

彼女の名誉のためにも言っておかなければならない

気分の良い時にはそれなりに3年生らしい姿も見せてくれる

もっとも昨年9月に進級したばかりでその前はコロナ休校

 

(フランス語の本を読む姿を見せてくれる)

 

12月生まれの彼女は日本で言うと未だ2年生の途中の年齢である

フランスでは1月〜12月生まれで学年を構成するので最も幼い層だ

入学してからの学習の中心は何と言ってもフランス語の読み書き

 

1年生の夏に日本にやって来た時のフランス語の家庭学習を見た

日本の学校に体験入学したが楽しく友だちと遊ぶことが中心だった

しかし帰宅すると必ずママとフランス語のドリル学習をする

 

テキストを見ると私にはチンプンカンプンな文字がびっしり並ぶ

娘に言わせると「これが分からないと9月からの2年生は無理!」

泣きながら文句を言いながらもママとのフランス語学習に食らいつく

 

6月末で実質的な1年間の教育課程が終了し2ヶ月近い夏休みに入る

この休み中に進級保留の者は必死で学習しなければならない

幸い孫娘は進級が認められたのだがママは心許なく思っているようだ

 

こうして無事2年生に進級して1年間を終えようとした時期にコロナ

日本の一斉休校中の頃フランスではまさに1年の締め括りの時期だった

自宅学習中心では学力も停滞するが皆んなが同じ条件ならそれも良し

 

テレビ電話は日本語に慣れる貴重な時間ではあるが今の役目は異なる

彼女は登校しないと友だちと触れ合う機会は皆無に等しい

私たちジジババは彼女の友だち代わりに遊ぶお相手となるのだ

 

日本の男の孫っ子はコロナとは無関係に自宅周辺で毎日友だちと遊ぶ

それを知ってる私たちはついつい彼女に同情的になりざるを得ない

だから時々気分が向いてフランス語の本を朗読する彼女にエールを送る

 

「すご〜い!上手に読めたね。」

「読んでいる本を見せて!すごいな〜!」

彼女は調子に乗ってけっこう長い文を何度も繰り返し読んでくれる。

 

(自分で作っている本を見せて「まだまだ続きを書いている」とのこと)

 

読むだけではなく今は自分で考えて本を作っているようだ

「絵本じゃないよ。お話の本だよ!」

未だ制作途中だという手作り本も流暢なフランス語で読んで聞かせてくれる

 

-S.S-

 


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