い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

三十三段

2020-07-29 | 階段
ぬるい季節が同じ角度でやって来る
水田のさざ波が風を低く呼び止めても
耳に届くのは寂しい空のため息に似て

厚い雲をかき消すように
矢羽根をまねて突き進んでも
ぼやけた的に滲む太陽が重なる



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