い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十二段

2020-09-29 | 階段
本当はただの臆病者で
挨拶の端っこのような言葉を
ぐるっと見回してあれこれ考える

次々と変わる会話に相づちを打っても
破れそうな心が鈍い音を鳴らす

違うセリフが押し寄せて
聖徳太子を崇めるように
真っ直ぐな姿勢のまま
頭の中に封じ込めた

かみ砕いた言葉の中から出た答え
先入観と疑惑を取り除け

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