い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

三十一段

2020-07-27 | 階段
見渡せるような晴れの気分で
一段上の世界にあこがれた

同じ速度で運ばれる
歪みのない箱の中
大きさは違っても
軋みの音で曲がって行く

行きつく先はどこだろう
箱の中身は何だろう
同じ形を成すために
捨て去るものは何だろう

良し悪しで分けられて
優劣で決められて
見えない運命の引力が
手招きしていても

雨宿りして風と戯れ
星空の下木々と眠る
羽ばたく翼は
自分で見つける

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