孫が入っているこども太鼓サークルが、老人ホーム慰問に行くので、お伴しました。
同じニュージャージー州ですが、娘の家はマンハッタンからハドソン川を渡って近くの街、老人ホームのある街はハイウェイを走って約1時間。ホーム一入り口ゲートはからさらに走って、見えて来たのは巨大なマンションの群れ。目的地の棟を探すのが大変でした。娘によると、全米で有料老人ホーム事業を展開している会社のひとつの施設がここなのだそうです。
100人くらいの会場は、敷地内の各棟から集まった人々ですでに一杯でした。気の毒なことに定員一杯になったからと、せっかく来たのに入れてもらえない人が沢山いました。音は聞こえるのだから、せめてガラス戸越しにでも見せてあげれば良いのに、ブラインドも下げてしまいました。
太鼓の演奏は7歳の小さい子から中学生まで9人。ワシントンD.C.の桜祭りの大舞台でも演奏した子どもたちです。5曲約50分の演奏は拍手喝采で終わりました。
驚いたのは日本の老人ホーム慰問とは全然違う雰囲気だったことです。男女ともにお洒落に着飾った人たちで、ちょっとした演奏会か社交場のようでした。警戒厳重なゲートといい、ここはかなりハイクラスの人しか入れない有料老人ホームだからでしょうか。入居者はリタイアしたばかりというような元気な高齢者が多かったです。広い駐車場は自家用車で埋まっていて、外来者スペースはわずか10台分しかありません、訪ねてくる家族は少ないのでしょうか。