程久保川の辺で

程久保川のほとりに住んで30数年、ここが私達家族の終の栖家となりました。

メトロポリタン美術館

2010-07-12 18:39:16 | 旅行
メトロポリタン美術館は,作品数200万点以上、ギャラリー数は50以上、とても1日では回りきれません。
はじめて行く方は、「JTBガイドツアー」をお勧めします。約2時間です。JTB専属ガイドの橋本さんはガイド歴12年のベテランです。芸術家らしい骨のある熱のこもった解説に、何度も頷かされました。その後でもっと見たいと思うところを見て回ることを、お勧めします。

メトロポリタン美術館玄関
1880年に現在の地、セントラル・パークの一郭に開館以後、何回も増築を重ねて現在の姿になりました。正面玄関から見ると、左右に羽根をを広げたような巨大な建物です。



エジブト展示室 
河馬は繁栄する生殖の象徴。エジプト王朝にとって、青は特別な意味をもっている高貴な色だそうです。



ハトシェプスト女王立像
夫トトメス2世死後、紀元前1505年ごろ、6歳で即位したトトメス3世の後見人として君臨したハトシェプスト女王。女王の壁画や像はすべて男性の姿をしていたため、男と思われていました。



埋葬品の数々

サンダル 襟飾り




化粧品・鏡など



アスター庭園
庭園建築で名高い蘇州の網師園と呼ばれる文人の庭がモデル。この庭は中国とアメリカの最初の文化交流の産物。資材はすべて中国で調達され、中国職人によって建造された。文人の庭は、明暗・剛柔という陰陽の原理によって複雑な空間を生み出す。とくに庭一面の敷石が世界文化遺産になっています。









仏像3体
廃寺同様の寺から譲り受けた木像3体。拝殿は大平首相が寄進した。


狩野山雪 老梅図襖
京狩野派を代表する絵師、狩野山雪の晩年の作。臨済宗妙心寺の塔頭天祥院の襖絵だった。

    
円空仏                                     
円空は江戸時代前期の行脚僧。北は北海道・青森から南は愛媛県まで、生涯に12万体の仏像を彫ったと伝われているが、現存するもの5000体を超える。
円空仏はごつごつとした野性味溢れながらも、不可思議な微笑をたたえていることが特徴。
この作品も後ろから見るとそこらにあった木を彫りあげた様子が伺われた。




テイフアニー ステンドガラス
ルイス・カムフォート・ティファニーは、宝飾ティファニー社長の息子として生まれたが、家業を継がず、アメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者としてステンド・ガラスやモザイク加工のガラス・ランプの製造で名を馳せた。







イギリスの建築様式がみられる開館時の玄関です。 中庭に保存。




ロバート・リーマン・コレクション
メトロポリタン美術館の西側、セントラルパークに突き出た1階部分に、ロバート・リーマン・コレクションがあります。
アメリカで経営破綻した、リーマン・ブラザーズの昔の社長だった方のコレクション。すべてメトロポリタン美術館に寄贈されたもの。、ここだけで独立した美術館として存在するくらいの膨大な絵画・芸術品があります。ガイドさんは「この作品すべて売ったらリーマンの破産は防げたかも」と言ってました。

暖炉のある部屋を再現


以下は、ガイドさんが特に力を入れて説明してくれた作品です。覚えていたことだけメモしました。

アングル プロイ公妃



ルノアール ピアノに向かう二人の少女



ジョヴアンニ・デイ・バオロ 楽園追放
天使がアダムとエバを楽園から追い立て、神が彼らを追放する場所を示している。そこは平らな不毛の地球で、まわりをいくつもの同心円の宇宙がとりまいています。



フェルメール 水差しを持つ若い女
フェルメールはレンブラントとともに17世紀オランダを代表する画家。窓を開いて、朝の日射しを部屋中に満たそうとしている若い女性の水差しを持っている二の腕に一条の光がきざまれて、これから部屋いっぱいに明るい朝の空気と光が流れ込んでくるのを感じさせる作品です。

 

ゴヤ アルタミラ伯爵の子供
ゴヤが1786年にカルロス3世の宮廷画家に任命された直後に、アルタミラ伯爵は、1784年に生まれたばかりの息子をはじめとする家族の肖像画を、この画家に依頼したと思われる。美しく着飾った子供は、中世以来ペットとして好まれたカササギをつなぐひもを手にする。背景には、3匹の猫が、いまにも飛びかかりそうにこの鳥を見すえている。古くからキリスト教美術においては鳥は魂を象徴するものとされた。ルネサンス美術では、幼子キリストは、しばしば糸に結ばれた鳥を手にしており、バロック期には、篭の中の鳥は無垢を象徴する。ゴヤは、明らかにこの肖像画によって、子供の世界が邪悪な力に侵されやすいことを示そうとしている。(グーグルより引用しました)



モネ ザンダム近郊の風景


残念なことに帰宅のバスの時間に間に合わなくなるので、ガイドは途中リタイア。
もしまた娘宅へ行けたら、再訪したいものです。
コメント
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