7月21日(金)、国立・ギャラリービブリオにて「第14回中川フォークジャンボリー」。
中川さんの顔の広さで、フォーク界のレジェンドの続々登場している希有な“お座敷ライブ”なのです。
毎回、最初の1時間を、司会の岡崎武士さんと中川五郎さんがゲストを囲んでのトーク、休憩を挟んで、五郎さんの歌、そしてゲストの歌という構成。
今回のゲストはフォーク界の重鎮、小室等さんとこむろゆいさん。ゆいさんは小室さんの娘さん。
トークは小室さんと五郎さんが一つのアルバムにカップリングされたURCレコードの制作秘話、関西と関東のフォークの違いについてなどなど、話は尽きず、時間はいくらあっても足りない。また聞きたいものです。
小室さんと、ゆいさんは、
「道」、そして「死んだ男の遺してものは」の現代版「おしっこ 」(詞・谷川俊太郎)を歌った。
小室さん。時代は悪くなった、「死んだ男の遺したものは」はロマンチックですね、と。
ゆいさんは、東北出身のサックス奏者・梅津和時さんが東日本大震災をきっかけに作曲し、おおたか静流さんが詞をつけた「東北」。
想い溢れるいい歌です。
小室さんは、あと、「木枯らし紋次郎」の主題歌「誰かが風の中で」。これを歌ってくれるとは! 昭和47年のヒット曲。
「あっしには関わりねぇことでござんす」は流行語となりました。
このころテレビでは、栗塚旭の「俺は用心棒」とか、田村正和の「眠狂四郎」とか、けっこう虚無的な時代劇がありましたね。
それはこちらの感傷。
小室さんはいまなおいい声で、45年後の今を歌っています。
ラストは「風に吹かれ続けている(風に吹かれて)」。3人で。
ライブ終了後は、お座敷が打ち上げ会場に場面転換。目の前には中川さんと小室さんが座っています。
みなさん、シングルレコードなどにサインをもらっていました。大切に持っているんですね。
写真は取り損ねましたが、会社の後輩のBさん、小室さんのフォークギター・レッスンLPに付いてきた教則頁を持参。これには小室さんも驚いていましたね。
今回もいいライブでした。
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