旧聞になってしまいますが、7月下旬、倉敷とベネッセアートサイト直島に行っていきました。
倉敷市の美観地区は古い建物や景観を残していて、風情がありましたね。
大原美術館は、エル・グレコの「受胎告知」やセガンティーニの「アルプスの真昼」など、見たかった有名な絵がいっぱい。
夕暮れ時、あるカフェでは30分の無料コンサートを鑑賞。それからメインストリートでは「倉敷天領夏まつり」。町内や会社の連が踊る様は色とりどりで壮観。そのあと、よさこいソーランのような、各連によるパフォーマンスが続々。たのしい夜になりました。
次の日は、いよいよ直島。宇野港からは目の前に見えます。瀬戸内海はおだやかで、こんなにきれいなんだと感動しました。
直島の港に着くと目に入るのがこれ。草間彌生さんの有名な黒い水玉模様の赤カボチャ。
家プロジェクトは、民家の(立て直した)中に現代アートが。なかでも、真っ暗闇に6~7分、目を凝らしているとほのかに光が浮かび上がる「南寺」はユニーク。真っ暗闇って怖いです。なんだか体験型みたいでおもしろかった。
地中美術館は、モネの睡蓮がいくつもあって見ごたえがあります。
ウォルター・デ・マリアの大きな球体は不思議なオーラを放っていました。
現代アートって、僕にはよくわからないけれど、作品になにか感じるものがありまして、芸術の力はすごい、とおもいましたね。
10年以上前、ベネッセコーポレーションの福武總一郎氏の講演「あるものを生かし、ないものを創る ~変化の時代・大競争時代における「不易と流行」~」を聴いた際、力を込めて語っていたのが、話の大半がこの直島のことだったのです。現代美術が大勢の人を呼べんるだと。
パワポの映像で、島中をアートにしてしまったその情熱というか、すごさは刷り込み済み。ですから、いつか行ってみたいと思っていましたので、念願が叶いました。
帰りは、途中でバスを降りて、海岸近くに展示してある野外の作品を鑑賞。
直島から宇野港に戻り、次は日本のジーンズ発祥の地、児島に。
ベディスミスのジーンズミュージアムで、ジーンズの歴史をお勉強。
日本のジーンズの最初はBIG JOHN、1965年。そこから分かれたのがベティスミス。
どういうわけか、ボクはリーバイスの細身が合わず、BIG JOHNばかり穿いてきた気がする。
Betty Smithはレディス向け、いまはメンズもありますが。だからかも。
ジーンズが似合うのはやっぱりこの人ですね。
で、アウトレットでジーンズをゲット。
今回の旅の目的の一つは、ジーンズをここで買うことだったので、まずひとつ達成。でも、これいくらすると思います? ボクの普段買っている値段と同じです。
通常は1万数千円するみたい。
このあと、姫路城や法隆寺、興福寺の阿修羅像や東大寺の大仏を見物したり、まるで修学旅行のコースです。平日のせいか中国人やら欧米の人がわんさか。日本人のほうが少ない。
奈良では柿の葉寿司も食べたし、最後の目的は伊賀の里にある
長谷園という伊賀焼の窯元。
NHKBSの「イッピン」でも取り上げられた評判の炊飯土鍋「かまどさん」を買いに寄ったのです。
しかしナビ頼りで行くとえらいめに合います。伊賀市街に入ったらナビは左を指示。地図上当然だろうなと思ったら、とんでもない狭い山道を10数キロも走らされました。
これは国の登録有形文化財として登録された長谷園の「登り窯」。壮観です。
ゲットしたのは2合炊きの「
かまどさん」。
つやつやとした黒がいいですね。
我が家はIH。なので、これはカセットコンロで炊くことになります。
家人は疑問視するわけです。
「なぜこれを買いたいの?」
「おいしいご飯が食べたいからだ」
「じゃ、誰が焚くの?」
と、まあ、必然的にボクということになりますね。
そんなわけで、この「かまどさん」。帰ってきてから炊いてみました。
やってみれば簡単。掛け値なし、美味しいです。ふっくらとした感じは昔のかまど炊きとおなじ。
家人にも好評でした。
ただ、重いのと取り扱いに手間が掛かることが難点。
ですが、手間ひま掛けることを楽しんで行きたいと思います。