ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

和谷泰扶氏をフィーチャーした福田進一氏のCD発売

2016年12月25日 | ハーモニカ
世界的なギタリスト、福田進一さんが、クロマティックハーモニカ奏者・和谷泰扶さんをフィーチャーしたCD『Japanese Guitar Music・3(日本のギターコレクション第3集)』が発売されました。




試聴はNAXOS MUSIC LIBRARYで
http://ml.naxos.jp/album/8.573595
1~3曲目の武満徹さんがギターのために編曲した3つのアメリカの歌「サマータイム」「シークレット・ラブ」「オーバー・ザ・レインボー」はほれぼれする演奏です。試聴時間が短いのでよく分からないというかたはぜひお買い求めください。

NAXOSはグローバルなレーベル。世界中で聴けるということですね。
輸入盤の新譜CDは、日本と違って驚くほど安いのです。

吉松隆さんはブログ「隠響堂日記」2016年1月8日付けのブログに、
「ハーモニカ(崎元譲サン)とギター(芳志戸幹雄サン)のために書いた〈忘れっぽい天使 Ⅱ〉は、私の最も初期(デビュー前の1979年26歳頃) の作品の一つ。 ハーモニカは笙+ヤンガルバレクで、ギターが武満徹+ラルフタウナー、拍子のない半図形楽譜ながら音はドーリア旋法…というわけの分からないコンセプトで書かれていて、自分の曲の中でもっとも良く分からない曲のひとつ(笑)でもある。」

「ところが、今回のお二人の演奏、実に愛おしくも美しい。自分の曲ながら一瞬聞き惚れてしまった。」
と書いております。

作曲家にこう言わしめたら演奏者冥利に尽きるでしょうね。

このCD、録音場所であるカナダの教会の音場がいいのか、ギターとハーモニカの響きがすばらしいのです。

ハーモニカについて言うなら、たとえば一つの音が2小節くらい一直線に伸びていくときの、ハーモニカの音色は和谷先生ならではとしかいいようがない、のびやかで、つややかで、確かな音なのです。そして音と音の繋がりのなめらかさ、表現の完成度の高さに溜息が出ます。

笙などを起源とするハーモニカは、息を吹き吸いしたとき金属のリードが震えて鳴るわけですが、不協和音だとすごい緊張感を醸し出します。この響きは現代音楽に合うと思います。

実は、今から約1ヵ月前の11月20日(日)、東京オペラシティ・リサイタルホールで、大竹紀子企画コンサート「ヘンリー・カウエルが出会った日本」がありました。
ヘンリー・カウエルはアメリカの作曲家で前衛音楽のパイオニア。ジョン・ケージの先生として知られる有名な方とのこと。(あいにく現代音楽には疎いので、初めて知った次第...。)
このコンサートは、ヘンリー・カウエルが日本の音楽家と出会って、箏、尺八、ハーモニカのための曲を作曲しており、それを検証するための学術的なもの(JSPS科研費助成事業)。

尺八は藤原道山さんですし、ハーモニカは和谷泰扶先生。当代きって名手が演奏する現代音楽は緊張感あふれるスリリングなものでした。ハーモニカ・コンチェルトは笙をイメージしてつくられたようなので、抑揚のない旋律が延々と続いて僕の期待とはだいぶ違ったのですが、ハーモニカは現代音楽に合うという印象は改めて持ちました。

話は飛びますが、2002年か2003年頃、崎元譲先生が所沢市民文化センターホールで、ギタリスト荘村清志さんと共演して、日本の作曲家によるハーモニカのために書かれた曲を本邦初演したのを聴いたことがあります。これはすばらしい演奏でして、ステージのすぐ下で聴いていた私に「どうだ」といわんばかりの満足感たっぷりの顔を見せて(という気が私にはしました)袖にさがっていきました。このときギターとハーモニカ、現代音楽との相性はいいのだと思った記憶が蘇ってきました。


短冊は宝物

2016年12月20日 | イベント

12月19日(月)は国立市のギャラリー・ビブリオで行われた「中川五郎ボブ・ディランを歌う秘密の夜」というイベントに。

最初は、司会の岡崎武志さんと中川五郎さんのディランについてのトーク。「ディランの曲の元はアイルランドやスコットランドの民謡、アメリカの伝統音楽にもとづいている」ほか、五郎さんの見方が興味深い。続いて、五郎さんがご自身の訳詞によるボブ・ディランの曲を4曲歌う。
詳しくはギャラリー・ビブリオ店主・十松弘樹さんの「蕃茄庵日録(ばんかあん。国立駅前・ギャラリービブリオ店主のブログ)」をご覧ください。





次はお座敷のテーブルを囲んで忘年会です。
いつもは参加者30人、満員のイベントですが、今回はその半分に人数を制限したもの。申し込んでも満員で断られたひとも多かったにちがいありません。

参加者一人ひとりが芸を披露するのですが、ギター弾き語りのブルース、沖縄民謡、浪曲、詞の朗読など、いろんなパフォーマンスがありまして、それがみなさん上手いのなんの。なんとも楽しい夜でした。



ぼくもクロマティック・ハーモニカで参加しましたが、呑んでしまうととちっちゃうんですね、そこは余興ということで....。

ビンゴゲームでは、なんと五郎さんにディランの曲のなかの好きな言葉を短冊に書いてもらえる権利をゲットしました。狙い通り!(^^)/

で、書いていただきました。



風に吹かれ続けている



宝物にします。\(^^)/

クリスマスプレゼントはハンドベルによる「きよしこの夜」

2016年12月18日 | ボランティア
12月17日(土)の午後、草加ハーモニカウインドの面々といつものデイケアセンターでボランティア演奏をしてきました。

今回で15回目ですが、12月にやるのははじめて。12月ならと、クリスマスソングを用意していきました。

最初の曲は、fuyoyoさんのウクレレ伴奏による合奏の「庭の千草」。
ぼくはほとんどがギター伴奏で、ハーモニカを吹くのはカラオケによる自分のソロの曲のみ。
なので、伴奏してもらってハーモニカを吹けるのはうれしいことなのです。

第一部は各人のソロの曲。
第二部はみんなで歌おうコーナー。選曲は持ち回りで今回はfuyoyoさん。
「お正月」「かあさんの歌」「月がとっても青いから」「ラバウル小唄」「誰か故郷を想わざる」。




戦前の「誰か故郷を想わざる」はみなさんがよく知ってらして、これがいちばん受けましたね。

ここまででちょうど30分。ここで5分間の休憩、ティータイムが入ります。

そして後半、各人のソロ、ぼくは「サンタが街にやってくる」をジャズアレンジで演奏。
ラストは、合奏で、「赤鼻のトナカイ~ホワイト・クリスマス」。アンコールは二声の「きよしこの夜」。
締めくくりは恒例のみんなで歌う「ふるさと」。

PAの片付けがすんでからは、みなさんと3時のお茶の時間。しばしおしゃべりを楽しんでさあ帰ろうとしましたら、職員の方から「ハーモニカウインドにわたしたちからクリスマスプレゼントがありますので、少しお待ちを」とのこと。
なんと、通所してくる皆さんがハンドベルで、ぼくらにお返しのプレゼントをしてくれたのです。
曲は「きよしこの夜」。





ソは水色、ラは青といったように各人がハンドベルを手にして、ボードに貼られた音色帳とでもいうんでしょうか、職員が示す色のハンドベルを鳴らすと、きれいな音色の「きよしこの夜」が響いてきまして、見事完奏。

こういう交流ができるなんて、うれしかったですね。ほんわか、こころ温まる日となりました。
ありがとうございました。

市民音楽祭

2016年12月10日 | ハーモニカ
今日は第32回草加市市民音楽祭。ソサエティーも出演。

中学生の箏、子供たちの太鼓から三味線、大正琴、複音ハーモニカなど、9団体が出ました。








ぼくらの曲は、「小さな靴屋さん」「こころの瞳」「キエン・セラ」の3曲。

つい3日前にも駅前でミニコンサートがあり、曲目も2曲は重なっているので、余裕?の感じです。

長い待ち時間の合間に練習したせいか、「キエン・セラ」のテンポ、ノリが良かったです。(^^)
リズムが良くなれば、これは楽しくなりますね。



駅のすぐ近くでミニコンサート

2016年12月08日 | ハーモニカ
7日(水)のお昼時、草加駅の高架下にある草加市物産・観光情報センターにて、草加ハーモニカソサエティーのミニコンサートでした。



プログラムです。


よくあるお店の本日の目玉メニュー的なボードですね。
アンコールは草加市歌「想い出はいつも」。

会場が狭いため、入り口をオープンにして、会場外のお客様にも聴いていただくという趣向。吹いている方は寒かったのですが、演奏はたいへん好評でした。

またやって欲しいとのこと。それはうれしいですね。前回の中央公民館の昼のコンサートといい、このところソサエティーの評判はなかなか良いようです。

ほんと? とぼくはおもってしまうのですが、皆さん、温かいまなざしで見て聴いてくださっているようです。ありがとうございます。

次は今週末、土曜日は草加市文化会館で市民音楽祭です。時間は15分。出番は14時30分頃。