平成30年2月4日、大正大学にて、ウイスキー検定1級を受験しました。
自己採点では、合格圏内なので、受験を終えてほっとしています。
今回の問題内容を自己分析すると、
①公式テキストからの出題は4割。
合格ラインは80点以上なので、公式テキストだけの勉強では合格できません。
公式テキストのP227に、検定参考図書として特におすすめの本として4冊載っています。うち「シングルモルト大全」と「ブレンデッドウイスキー大全」は読んだのですが、この参考図書から出題されたものは無かったような気がします。
検定を実施しているウイスキー文化研究所が出版している雑誌「ウイスキーガロア」からの出題は少しあります。
例えば、笹の川酒造の安積(あさか)蒸留所の所在地や、リンカーン大統領が子供の頃溺れた川の名前、ケンタッキー州のポットスチルのメーカー名は、ウイスキーガロアにありました。
②過去問からの出題が6割、過去問からの類似問題が1割強。
ウイスキー検定1級は、筆記が20問あるのですが、筆記問題も含め、過去問からの出題は6割です。
ウイスキー検定は2級、3級も含め、過去問からの出題が多いので、過去問の精読は必須です。
過去問を完璧に覚えると6割は取れるので、大きいですよね。
類似問題とは、テキストP82~P85の蒸留所の所有者、P86,87のグレーンウイスキーの所有者、P108~111のボトラーズの所有する蒸留所の問題が出るので、暗記する必要があります。よく出題されるペルノリカール所有の13か所の蒸留所、バカルディ社が所有する5か所は丸暗記すべきです。
毎回出題されますが、それぞれ答えが異なる問題です。
③初出題は3割。
筆記20問のうち、初出題は9問。
筆記では毎回、意外な問題が出ます。
今回は、ティ川を英語の綴りが判りませんでした。ジェムソンの綴りも間違えました。
今後間違わないため、当店では「ジャメソン」と呼ばせていただきます。
マークシート問題では、1エーカーが何㎡か、との問いがお手上げ。
試験が2月なので、1月に集中して勉強しました。
前回の1級問題で、蒸留所名やブランド名が英語で出題されていたので、テキストで勉強するとき、英語の綴りも勉強しました。
イアンマクロード社が英語になると、かなり戸惑います。
よく出題されるP191のポットスチルの各部名称、P188の発酵モデル図、P195樽の各部名称は覚えるべきでしょう。
テキストに掲載されている各蒸留所のポットスチルの写真(今回はクーリー)はすべて暗記のしたほうが良いですね。
アイリッシュの5つの蒸留所の所有会社名のうち、テキスト発行時はブッシュミルズはディアジオ社でしたが、その後ホセクエルボ社になりました。
スコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、日本の各年表、スコットランドの3つの戦いもよく出ます。
複数年で出題されたのは、禁酒法の年数、カンディアンクラブ、ジャックダニエルに関する事、三宅製作所、フォーサイス、ボウモア、大日本果汁、カネマラ、ラメジャー。
竹鶴政孝の摂津酒造時代のことも重要です。過去、記述式で、竹原市、摂津酒造、岩井喜一郎、今回は阿部喜兵衛の答えがありました。
人名の記述として、今回の阿部喜兵衛は予想範囲でした。次回は、佐治敬三を予想しています。現役の人名問題が出るのなら、肥土伊知郎氏が最有力、槌田恵一氏、中村大航氏もいつか出そうです。
過去問が多いウイスキー検定ですが、検定テキストの内容が素晴らしいので、もっと新しい問題が出題されても良いのではと思います。
個人的には、すべて新問なら、次回も受験しようかと思います。