山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

ウイスキー検定1級受験の参考

2018-02-14 13:33:12 | お酒の話(ワイン以外)

平成30年2月4日、大正大学にて、ウイスキー検定1級を受験しました。

自己採点では、合格圏内なので、受験を終えてほっとしています。

今回の問題内容を自己分析すると、

①公式テキストからの出題は4割。

合格ラインは80点以上なので、公式テキストだけの勉強では合格できません。

公式テキストのP227に、検定参考図書として特におすすめの本として4冊載っています。うち「シングルモルト大全」と「ブレンデッドウイスキー大全」は読んだのですが、この参考図書から出題されたものは無かったような気がします。

検定を実施しているウイスキー文化研究所が出版している雑誌「ウイスキーガロア」からの出題は少しあります。

例えば、笹の川酒造の安積(あさか)蒸留所の所在地や、リンカーン大統領が子供の頃溺れた川の名前、ケンタッキー州のポットスチルのメーカー名は、ウイスキーガロアにありました。

②過去問からの出題が6割、過去問からの類似問題が1割強。

ウイスキー検定1級は、筆記が20問あるのですが、筆記問題も含め、過去問からの出題は6割です。

ウイスキー検定は2級、3級も含め、過去問からの出題が多いので、過去問の精読は必須です。

過去問を完璧に覚えると6割は取れるので、大きいですよね。

類似問題とは、テキストP82~P85の蒸留所の所有者、P86,87のグレーンウイスキーの所有者、P108~111のボトラーズの所有する蒸留所の問題が出るので、暗記する必要があります。よく出題されるペルノリカール所有の13か所の蒸留所、バカルディ社が所有する5か所は丸暗記すべきです。

毎回出題されますが、それぞれ答えが異なる問題です。

③初出題は3割。

筆記20問のうち、初出題は9問。

筆記では毎回、意外な問題が出ます。

今回は、ティ川を英語の綴りが判りませんでした。ジェムソンの綴りも間違えました。

今後間違わないため、当店では「ジャメソン」と呼ばせていただきます。

マークシート問題では、1エーカーが何㎡か、との問いがお手上げ。

 

試験が2月なので、1月に集中して勉強しました。

前回の1級問題で、蒸留所名やブランド名が英語で出題されていたので、テキストで勉強するとき、英語の綴りも勉強しました。

イアンマクロード社が英語になると、かなり戸惑います。

よく出題されるP191のポットスチルの各部名称、P188の発酵モデル図、P195樽の各部名称は覚えるべきでしょう。

テキストに掲載されている各蒸留所のポットスチルの写真(今回はクーリー)はすべて暗記のしたほうが良いですね。

アイリッシュの5つの蒸留所の所有会社名のうち、テキスト発行時はブッシュミルズはディアジオ社でしたが、その後ホセクエルボ社になりました。

スコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、日本の各年表、スコットランドの3つの戦いもよく出ます。

複数年で出題されたのは、禁酒法の年数、カンディアンクラブ、ジャックダニエルに関する事、三宅製作所、フォーサイス、ボウモア、大日本果汁、カネマラ、ラメジャー。

竹鶴政孝の摂津酒造時代のことも重要です。過去、記述式で、竹原市、摂津酒造、岩井喜一郎、今回は阿部喜兵衛の答えがありました。

人名の記述として、今回の阿部喜兵衛は予想範囲でした。次回は、佐治敬三を予想しています。現役の人名問題が出るのなら、肥土伊知郎氏が最有力、槌田恵一氏、中村大航氏もいつか出そうです。

過去問が多いウイスキー検定ですが、検定テキストの内容が素晴らしいので、もっと新しい問題が出題されても良いのではと思います。

個人的には、すべて新問なら、次回も受験しようかと思います。

 

 

 

 

 

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