カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:大戸屋

2006年07月11日 | 隣人(カレー)
最近うちの会社では「躾」という言葉がいい意味で流行っている。

新卒の社員や若手社員を含め、しっかりマナーや常識を教えていこうということである。

自分自身も、ふと気がつくと危ういことはあるので、そんなに大きなことは言えないが、今日の隣人後輩Yには大きく言っておいた。


ウェイター:「ご注文はお決まりでしょうか?」
Y:「はい、マグロ漬け丼とうどんで。うどんって冷たいですか?う~mm、暖かいのください」
小生:「スープカレーください」

ウェイターが去ってから、

小生:「なあ、Yよ。注文は先輩が先のほうがいいぞ」
Y:「えええぇ、そうなんですか?先陣を切ったほうがいいと思いまして。」

マジだったようである。

とりあえず、この後輩の言動は水(気の多いスープカレー)で流しておきましょうー

於:バーグ

2006年07月09日 | 隣人(カレー)
「生ひとつ~!」


ここは居酒屋ではありません。

看板メニューの「スタミナカレー」に生卵をつけたメニューがこれ!

それにしても、

肉とか肉汁とか塊とか、
スタミナ、満腹、カロリー、

そんな言葉をどれだけ貼り付けても、まだ余裕がありそうなお店「バーグ」

残念ながら神奈川限定のようですが、
しっかり「2ちゃんねる」でもスレがたっていたので、かなりのファンがいそうです。

私も弥生町店界隈に会社があったお客さまのEさんから教えてもらいました。


私が「生」をほおばっていると、チャリンコで通行する兄ちゃんが店内を見て、
「おぉー」みたいな口の開きで顔をしかめて通り過ぎていった。

あの表情は何を意味していたのだろうか?

「このスタミナカレーがうらやましい?」
「あまりのスタミナ脂ギッシュに苦悶の表情だったのか?」
「こんなとこにカレーがあったのかよ、驚き!」

今となってはわからない。

しかしカレーを食べていて店外からあんな顔をされたのは初めての経験だった。


於:会社

2006年07月06日 | 隣人(カレー)
会社の先輩がくれた。

カレーの季節だから、何でもあり!というにしては、カレー好きな私をもってしても少し強引なような気がするこの商品。

しかし、れっきとして存在してしまっている。

この目の前にあるのは「カレーどらやき」、しかも「印度」、さらに「福神漬入り」!

かなりのチャレンジな上にてんこ盛りといった感じである。

なんでも聞いてみると「父の日」用につくった商品だったとか・・・


ここでみなさんに問いたい、「結構」とはどういう意味か?

「結構いける」「結構うまい」

このカレーどらやきなるものを食べた周囲の反応である。

「結構」、この言葉にはどんな意味が込められているのか?

「まあまあ、意外と、案外、予想より、なかなか」、こんな言葉がごちゃ混ぜになった意味はわかるのだが・・・
もしも、万が一私がこの商品開発者と対峙したとき、これらの消費者の声をどう具体的に伝えたらいいのだろうか?
そんな要らん心配をしてしまった。

於:タイム(丸の内北口)

2006年07月06日 | 隣人(カレー)
人間、好きなものを語っているときが一番いい顔だ!


帰りがけにカレーを食べようと、改札から程近い「タイム」に入る。と、そこには会社のKさんがいた。

さっそく横の席に座らせてもらう。

「Kさん、それ、何カレーですか?」
「う~ん、何だっけな?あ、そうそう、野菜カレーだよ。最近野菜食ってねーから」

かなりカレーには関心うすといった感じです。
仕事の資料を片手にスプーンをすくっていた情景がたしかにそれを物語っていた。

そこで話題を変え、Kさんの関心のある温泉にしてみた。
「最近俺アパホテルによく泊まるんですけど、あそこの温泉大浴場っていいですよね。」

「あーたしかに日本全国たいがいのところなら1000メートルも掘ればなんらかの温泉は出てくるからね」「でも天然温泉っていっても、多少でも天然温泉が入っていれば、なんでも天然温泉だからなー、アパも天然温泉って書いてあるけど、たしかそのくちだよ・・・」

「へー、そうなんですか?」

「完全な天然温泉なんて今は限られていて、加温、加水しなくて豊富な湯量がある温泉は珍しいよ」
「やっぱり俺は、有馬温泉みたいな白濁したこってりした湯にどっぷりつかりてーよー」

う~ん、まるでラーメン好きがラーメンを語っているかのよう口ぶりだった。
さっきの「何カレーだっけ?」のときとは目の輝きが違う。

やはり人間、好きなものが好きなんだなー。

於:カレーメーカー カリカル

2006年07月05日 | 隣人(カレー)
「領収書ください」


なかなか800円のカレーで、俺は言えない。この勇気ある隣人に少しの尊敬と、もう少し大きな軽蔑の気持ちを持った。

でも人にはいろんな事情があって、サラリーマンではなかなか難しくても、自営業者であれば細かい領収書が意味を持ってくることもある。自営業を営む実家も、昔なんだか意味はわからないけど領収書をもらってくるように、と言われたことを思い出す。

そんなことを考えつつ、でもやっぱりすごいのは、こんなお客様の要望に、すんなり応えられるお店だと思った。カレーを出すときは少しポーッとした感じのウェイターだったけど、しっかり領収書を切っている。お店できちんと訓練をしているのだろう。こういうことは簡単そうにみえて実は結構簡単ではないと私は思っているのである。