後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

行き先不明の謎の旅に出て老境の一日が流れ行く

2015年12月08日 | 日記・エッセイ・コラム
旅行会社の企画に「ミステリーツアー」というものがあります。行き先や訪問する観光地を一切秘密にして集合場所と時間だけを発表して申し込みを受け付けます。料金は前納です。
しかし行き先を絶対に秘密にするためにわざと紛らわしいヒントを公表しています。
一昨日行った日帰りの謎の旅のヒントはおみやげに小さなイセエビ、ミニアワビ、野菜の詰め合わせをくれると書いてあります。そして訪問する観光スポットは国宝の建物です。そしてイチゴ狩りをするとも書いてあります。
このヒントを満足する日帰り圏は千葉県と静岡県です。しかし千葉県には国宝の建物が皆無です。静岡県には駿府の東照宮があります。その南斜面にはイチゴのビニールハウスもありそうです。家内が今回の行き先は駿府の東照宮だと信じています。
ところがこの予想は見事に外れました。そして一日中、私共の予測がことごとく間違っていました。予想外の場所に行ったのです。それはまさしく謎に謎が重なった不思議な、そして面白い旅でした。
老境になると時間が悠々と流れます。昨日も今日もこうしてキーボードをゆっくり叩きながら平穏な日々が流れて行きます。
感謝の気持ちも湧いてきますが、たまには旅に出てみたいと思います。その時、日帰りのミステリーツアーは手軽で大変便利なのです。
泊まりませんから着替えの衣類がいりません。毎日飲んでいる薬もそろえる必要がありません。老人にとってまことに気軽な旅なのです。カメラを持ってバスに飛び乗るだけです。
今回のバスの旅は小金井駅前からです。バスはいきなり関越高速道路に入ります。驚きました。これで静岡県は間違っていたことが分かります。関越道路に入っても東に行けば千葉県です。ところが西へ、西へと群馬県の方向に行きます。イセエビやアワビをお土産にくれるというのは予想を間違わせる為の仕掛けだったのです。
バスは熊谷を過ぎて藤岡のインターを真っ直ぐ新潟方面に行きます。これで世界遺産の富岡製紙や軽井沢には行かないことが分かりました。

上の写真は高崎付近を走っているバスの窓から見た風景です。
渋川で出て伊香保温泉や榛名湖の行くのかと思っていたら通過します。

上の写真は迫って来た谷川連峰の写真です。ここまで来たら県境を越えて新潟県の湯沢温泉に出るのかと予想出来ます。
しかし予想に反して沼田で高速道路をおりて原田農園という巨大な林檎農園に着きました。

上はその農園の林檎の木です。
そこでズワイガニの足二本と寿司のついた海産物を主にした昼食をとりました。上州牛のすき焼も少々ついていました。上州牛の2切れは歯ごたえがありました。
それから新潟県の湯沢温泉に行くと信じていたら午後は関越道路を逆戻りします。

上は月夜野付近の風景です。バスはどんどん山を下り、北関東高速道路に入ります。ここで国宝は栃木県、足利市の鑁阿寺だと分かりました。
足利学校と鑁阿寺については昨日、「日本遺産、足利学校に入学し、国宝、鑁阿寺を見て来ました」という記事で書きましたので省略します。
下に鑁阿寺の境内の紅葉の風景を示します。



これで終わりかと思ったら佐野市を東に抜けて小山市の岩船フルーツパークでイチゴ狩りをしました。イチゴは関東で有名な「とちおとめ」です。甘く適度に酸味がある大変美味しいイチゴでした。ミステリーツアーは何度も行きましたが、今回ほど予想が外れたことはありません。二人で大笑いしてしまいました。
イチゴ狩りのあとは佐野から東北自動車道路にのり、圏央道でまた関越高速に戻り所沢インターを経由して小金井市に帰ってきました。
これで料金は一人9000円です。行き先の謎を解きながらバスで行くのが楽しいのです。上州牛とイチゴが美味でした。
そうして添乗員が清純派の若い美しい女性で、優しく面倒を見てくれたのです。家内も「やはり若くて綺麗なかたがいいわね」とこの添乗員には感心していました。こうして老境の一日が流れ行くのです。
皆様はミステリーツアーはお好きでしょうか?どのような旅の楽しみ方をなさっていらっしゃるでしょうか?コメントなどでお知らせ頂ければ嬉しく存じます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)