地震は科学だ。

日本は地震国ですから、地震に関する記述は古くからあります。ただ、日本の文化の発生は関西が中心でしたから、地震に関する記述も、実は関西中心で、関東地方や東北地方の地震の記録が残され始めたのは、江戸時代以降です。世界の先端を行くという日本の地震学が、今回の東日本大地震を予知できなかったのは、地震学自体が過去の経験則に委ねられていたからです。メカニズムは分かっていても、肝心の周期までは、特定できなかったのです。けれど、東北の三陸地方には古くから、津波の伝承は残っています。神割崎の伝説での鯨をめぐる争いにもそれが見えます。今回の地震時にも、伝承を信じる多くの老人たちは、津波の被害から逃げることが出来たそうです。さらに、地震に敏感な鯨が、何頭も海岸に打ちあがったという話もあります。地震は科学だという人たちよりも、古臭い伝承を信じた人たちのほうが生き残ったのです。ただ、今、科学はアウターライズ地震の懸念を言っています。海側のプレートが延びきって、亀裂を起すというものです。過去の記録では２ヵ月後が多いと言うものです。その震度は小さくても、震源地は海ですから、津波は大きくなると予想しています。でも、これは科学ですから、伝承とは違いますから、信用しなくてもよいのですが、でも、まあ、私の家族は備えることにしました。

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