私は知らなかったが、知らされて、「まあ、そうだろうな。」と思われたことがある。地方自治法では、町長と言えども、勝手に行政財産である町営住宅を売却することは出来ないのである。イメージ的には分かる。そこに町民が住んでいるのに、その生活権を犯して、第3者に売られてはかなわない。ところが福岡県福智町で、この違法な売却が行われた。町営住宅を住人の元町議(88)に売却していたのである。しかも、その違法性を主張する住宅課長を外してまで実行したのである。反対運動が起こらなかったのは、そこに住む町民が、この元町議であったことと、その土地の一部が護岸工事で、高く町に買い戻されることが分かっていたからだ。さて、悪だくみ一味の話は、さておいて、今、東京の各地はオリンピックを控えているせいか、再開発が急ピッチである。だが、それに、まるで、取り残されるように、古びた都立のアパートが目に付く。昔は、辺鄙なところが、今は1等地になっている。民間企業に委ねたら、住民も、街も喜ぶだろうと思うのだが、その風景は周りとはいかにもアンバランスである。だが、たぶん、先のニュースである。取り壊して、新しく建て直すには、都のお金でなければならないのである。財政豊かな東京都と言えども、右から左と言うわけにはいかない。だから、スラムのような外観があちらこちらに残されてしまったというわけである。しかも、これは記憶遺産に残すわけにもいかない。(2017.08.20)
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