晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

「町村補選大勝」を喜んでいる自分が情けない / 日本社会の歴史的大転換期に有って何を為すべきか?

2010-10-24 22:55:26 | 政治と社会
既定路線とは言え、衆議院北海道5区補欠選挙で、自民党の町村候補が圧勝した。


分かっていたし、それを(ある意味では)期待もしていたとは言え、やはり寂しい。
そして、民主党の敗戦を「喜んでいる」自分が居る。

情けない事おびただしい。。。


『政治とカネ』

一体全体、何時までこの「お題目」を唱え続ければ、気が済むのだろう。

新聞メディア、テレビは、こぞって「<政治とカネ>がブレーキに」としか言わない。

負けた民主党の選対委員長すら「政治とカネの問題が尾を引いているのならば、云々かんぬん」

脳無しめらが!

すべからく、現在の日本が置かれている諸問題、様々な困難、全ては「政治とカネ」が原因だとでも言うのか。

何か、他に考え直す事は無いのか。


尖閣諸島を巡っての中国との外交問題。
沖縄基地を巡っての日米軍事同盟問題。
円高ドル安を巡っての、日米欧経済摩擦。

事業仕分けも。
補正予算も。
何もかも。


「政治とカネ」で、言い訳が立つとでも言いたいのか。

眼を覚ませ、と訴えても、詮無い事。

参院選大敗北の責任者は責任を負うどころか、未だに要職に有り続けるごとき、露骨な無責任政党には、何も訴える事など出来ない。

彼等、理屈の通らない民主党の政府は、事の良否、国益へのの優先権、政権政党の政府としての義務、など何一つ理解出来ない、大馬○者達で有る以上、もはや何も期待もしなければ、要望もしない。

一刻も早く、彼等を政権から追放せねば、と望むのみ。


『内閣不信任案』が一番良いのだが、野党側には「大義名分」を見つけられないに違いない。

しからば、次善の策を使って、とにかく内閣を揺さぶるべきではないか。

「不適切発言での仙谷感官房長官の問責決議案」
「執行能力欠如での前原外務大臣の問責決議案」
「国会をコマーシャルに利用し、国会での答弁を偽った蓮舫大臣の問責決議案」

何でも良い。

一日も早く、野党各党に有っては、倒閣の起爆となる「決議案」を提出して欲しい。


小沢に近い議員達が100名も「賛成」に回れば、面白い事になる。


決起して欲しい。

そう願うのは、短絡的に過ぎるのであろうか。



確かに、倒閣したとしても、その後が続けなければ意味が無い。

倒閣運動に手を貸しでもしよう物なら。
恐らく民主党に留まる事を、与野党共に、更にマスコミに先導された国民達が、許さないであろう。

それでは。
小沢派が、民主党を割るか。

あるいは、「反小沢」の国中の大合唱にもめげず、民主党からの「離党宣告」にもめげず、民主党に居座れるならば。
留まって、再度代表選を行い、小沢派の誰かを総裁候補に立てるか。

更には、小沢一人離党して、同志達は民主党に留まり、代表選を戦うか。


いずれにしても、実際問題として、余り実効性は無さそうだ。
「刑事被告人」の政争行為は、マスコミ連合軍の格好の「攻撃材料」になるであろう。

事ここに至っても、未だに現実が理解出来ない70%の国民も、一斉に小沢非難の大唱和になる事必定である。

その前に、菅直人が総辞職する訳も無し。


しからば、総選挙である。


そして、総選挙で「小沢グループ」は、選挙を乗り切れるのか。


考えれば考える程、ジレンマは深まり、暗中模索は堂々巡りに陥る。


小沢氏ご本人の考えを、勝手に忖度してみよう。

強制起訴による裁判で、『無罪』を勝ち取る。
そして、次の総選挙までに、小沢派を増やし、民主党の劣勢を立て直す。
次の総選挙で、2/3は無理としても、安定多数を勝ち取る。
更に政治理念が近い野党議員ないし野党グループと、連立を計り、民主党の政権を安定させる。
その上で、次回の代表選に再度打って出る。。。


かってな推測ながら、恐らくこれが「ご本人の考え」に、一番近いのでは無かろうか。

それはそれで、手堅い方法であり、一番確立の高い「復権の道」ではありましょう。

しかしながら。
後2年と10ヶ月、そんなに悠長に待ってても良いのだろうか。

あの仙谷菅直人政権は、それまでに日本を完全に破綻させてしまいかねない。

まあ、破綻はしなくとも、自民党政権時代と全く同じ政治に戻り、素人集団であるぶん、国民への有形無形のしわ寄せは、一段と大きくなろう。

あの「権力亡者」の連中で有る以上、民主党政権だけは保って行くかも知れないが、そこには国民が期待した「日本の社会の正常化」は、完璧に消失している筈である。

その時までに、小沢氏は「一体如何したい」のであろうか。
一体「何が出来る」のであろうか。

そこまで待っている事は、遅すぎるのでは無かろうか。

戦後65年待った。
後3年待っても、大きな差はない。

と言う理論も有るかも知れない。


しかし、そうなれば恐らく「終焉の時を迎える事になる」に違いないと、確信する。

沖縄の基地は無くならない。
新たに滑走路は作られ、珊瑚礁は無くなり、物理的危険は増大し、県民の人的被害も増大する。
思いやり予算は増額される。
日米地位協定は改定されず、増々日本国民の生活と生命とが脅かされる。

特別法人も特別会計も解体されず。
郵貯は、郵便貯金会社の株式公開により、モルガン・スタンレーその他「名だたるアメリカ=ユダヤ禿鷹資本に買い占められて、一挙にアメリカの保有物と成り果てる。
尖閣諸島の例を待つまでもなく、東アジアの政治的安定性は崩れ、アメリカの言いなりに、日米軍事同盟の強化に走る。
軍備の増強が謀られ、自衛隊の海外派兵が急増する。

消費税大増税によって、一般消費が一気に壊滅状態となり、デフレは深刻な加速を伴って進行し、国民の大多数が貧困化する。
国民の所得が激減する事により、一般税収は更に減り続け、年金や医療保険等も回復不可能な程の赤字を抱えて、破綻せざるを得ない。
円高と国内デフレとの相乗効果により、中小企業はほぼ壊滅状態に陥る。
生産拠点の海外移転と、法人税の大幅減税により、大企業のみ強大化する。
倒産と失業者が溢れ、地方財政は破綻する。

地方と中央との格差は増々広がり、国民の貧富に差も、増々広がる。

検察と裁判所との癒着は増々強固な物となって、司法独裁体制が確立する。
霞ヶ関は、政治を完全に支配し、官僚主権国家が成立する。
マスコミは、あいも変わらず善男善女の思想改造と世論形成に弾みをつけて、警察(=検察)と裁判所とマスコミとの正三角形支配構造体が、確立する。
かくして、国の基本的支配権は、政治家を牛耳る官僚組織と、官僚組織を牛耳るアメリカ勢力とに、完全に掌握されてしまう。


「そこまで酷くはならないだろう」と言う声も有るかも知れない。

しかし、そうならないと言う根拠もまた、全く無いのだ。


「一主任検事の前代未聞の悪事」で解決しようと言う「検察支配体制」の暗部が、覆い隠されようとしている。

いくら「前田某」が証拠の改竄=ねつ造を自白しようと、彼が執り行った「石川議員に対する取り調べ」に異議を差し挟む声を聞かない。

冤罪事件は世の注目を集め始めて入るが、鈴木宗男事件や陸山会事件に、疑いを向ける声は起こらない。

元々国民により昨年否定去れた、『野党自民党』は自然消滅的なだらしなさ。
カスの集まりに過ぎない『み党』が躍進するしか無い、選択肢の無さ。

それらの上に胡座をかき続ける「仙谷菅内閣」は、やりたい放題の無法ぶりでも、結局存続して行くのだろう。

「コロコロ変わるには良くない」とか、分かった様な口をきく「国民目線」に支えられて。

そして、「多かれ少なかれ」上記した如くのニッポンが登場しつつ有るのだ。


今や正に、日本社会の「歴史的大転換機」にある。


ここで、進路を過たずに、日本を未来に向けて存続させうるのか、否か。

全日本人に、子孫の平和で安全な生活を残してあげられるかどうかの、試金石が示されつつ有るのだ。


考えよう。
訴えよう。


「小沢氏を支援するデモ」が東京で、悪天候の中に1000名を集めて、粛々と執り行われた事に、大いなる敬意を捧げます。

次回、3000名を集めよう。
その次は1万人を目指そう。

何事も、自分達の無能さゆえの失政を、全て「政治とカネ」というお題目で逃げようとする民主党執行部と、創刊以来、延々と続けて来た、「哲学無きマスコミ」の横暴とに、鉄槌を下そう。


国民は、皆が皆「メ○ラでは無い」事を、立ち塞がる不届きもの達に「突きつける」事が肝心でありましょう。


拙ブログにコメントを頂いた『いの元名人』様の一言で、締めくくりたい。
新聞の記事なんて、大げさに言うと、正しいのは株価とスポーツの結果と日付だけです。



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8 コメント

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最高裁判所裁判官国民審査ってなに? (通りがけ)
2010-10-25 11:57:11
「最高裁判所裁判官国民審査ってなに?」

この質問をテレビで政治や法律を解説している番組(たとえば池上さんの番組や爆笑問題やタケシのTVたっくるやどうでも委員会やこどもニュースのスタッフに質問ハガキ出して、ひろくあちこちで解説してもらうというのがよいでしょう。

いまどきはどこのテレビも視聴者参加の双方向性がウリみたいですからね。
あんちゃん (セフィ)
2010-10-25 22:37:08
うん ガンバだよ
今 歴史の転換期にある
あんちゃんが住んでるフランスのかつての民衆も ロシアのデカブリスト達も皆 試練があったんだ。私達にとっては 皆生まれてはじめての試練なんじゃないかな。 バカテレビを見たり屑新聞読んだりする時間の替わりに これほど有意義な活動してる自分に勝手に満足してます。
あんちゃん ほんとに はるばるフランスから記事をありがとう。 セフィも挫けないよ。
通りがけ様。 (時々パリ)
2010-10-26 04:55:23
コメントありがとう御座いました。
ごもっともです。
ただ、如何に<視聴者参加>がウリでも、今のマスコミ(特に民放)では、自分達の路線に都合の悪い事には、一切触れようとしませんから、かなり難しそうですよ。
多くの人々が、繰り返し同じ要望を出し続けないと、実現が困難かも。
でも、やってみる価値は有りそうですね。
セフィさま。 (時々パリ)
2010-10-26 04:59:46
コメントありがとう御座いました。
『デカブリスト』!
なんて懐かしい。
超イケテ無いコメントがたまに有るかと思えば、えらい「教養高き」片鱗もかいま見せるセフィーさまは、一体どういう方なのでしょう?
「自分勝手に満足」でもしてない事には、今日びやってられない事ばかり。
多いに「自己満足」しながら、がんばりましょうよ。
あんちゃん(`o´) (セフィ)
2010-10-26 23:50:16
なんだか複雑な心境。 けど 笑った
って おにいさまこそさすがだよ!!
「デカブリスト」の 言葉に敏感に反応なされるなんて セフィは感無量です。
デカブリストに続く貴族や知識人も B層には苦しめられました。何よりもB層のために闘っていたというのに ですよ。 そんなの彼らの精神を支え続けたのは何なのでしょうね。

私達を支えているのは 私達の夢 小沢一郎
明治維新後 はじめて自我に目覚めた日本人が 最初に感じたのは 孤独でした。それまでは お家のためということだけを考えていれば良かった。 日本人は なんだかんだ言っても 主君を心底求めてる。その主君のもとで主君のために頑張りたいと思ってる それは 結局 孤独ではいたくないんだよね。同志もいて主君もいて家族もいる。 そんな共同体を求めてるんだよ。
セフィさま。 (時々パリ)
2010-10-27 00:33:08
再コメ、ありがとう御座いました。
セフィーさまに「さすが」と言って頂いて、冷や汗もので、焦ってしまいます。
アジア(日本)に有っては、『主君』は「子分」の殺生余奪の権利を持ち、親分の気に障っただけで、子分は「腹を切る」はめになる、ような面が有りました。
ヨーロッパの封建制度では、親分は子分を守る義務を有し、だから税を取ったり軍役の奉仕を求める。
子分は親分に守ってもらえると言う前提が有るので、税を納めたり軍役の奉仕をしたりする。
そんな「ギブ・アンド・テイク」の関係が法的に保証されているのが封建制度の上下関係で、人間同士は1対1同格でありました。
近世に中央集権が確立して行くにつれ、変形して行く物の、「人間」としての同格意識と、社会の共同体意識は続き、パリ等大都会において、貴族の邸宅の門の建物の中に、町内の魚屋のオッサンが下宿していたり、と言う在り方でした。
日本の「家父長制」には有る種の安心感が有りますが、主君には余りゾッとしない様な気もするのです。。。
小沢氏には、家長であっても、主君にはなって欲しくない。
あんちゃん(-.-;) (セフィ)
2010-10-27 23:57:14
冷や汗かいて焦んなよ。
主君という言葉が誤解を招いたかな。指導者と言えば良かった。 けど あんちゃんは 今までは そこんところも なんとか解釈してくれてたのに…
(ρ_;)

ところで 下の方で何やら楽しそうな議論してるね。 ふふん
そう! 自我を持ったとたんに孤独感におそわれたんだよ。だから 明治の文学は自我と孤独感がテーマなのが多いわけだよね。 そこで 今 B層が 何を持って その孤独感を癒しているか。メディアでしょ テレビでしょ 家族が食卓に揃っていてもテレビが必要なくらい。 ましてや 一人暮らしのお年寄りの生活は推して知るべし。 要するにメディアは人の心の隙間に入りこんでるわけだ。振込詐欺なんかが頻発してるのも それだけ人々が孤独だということ。需要理由はそれだけだよ。 なのに マスコミは勘違いして 偏差値の低い番組がうける と思い込んでるのかな。 意外と庶民は偏差値高めそうなのを見たり読んだりしてるような気がするけど。
悲劇は そこを狙って悪意が垂れ流されてるところにある。
けれども 今 着実に革命は進んでいる。ネット民となり その双方向性は 孤独を埋めるに はるかに優れたものです。いくらネット民が少数派でも 着実に増えてるし、自ら考え文章化するほどの民の声の力強さは テレビ民の10倍以上あるんじゃないかな

おやすみ~
セフィさま。 (時々パリ)
2010-10-28 06:08:25
再コメありがとう御座いました。
ご心配遊ばすな。
小沢「君主」論は、セフィーさまがそう言った、とかで書いた訳では有りません。
セフィーさまのコメントから、発展させて論じてみたまでです。
それにしても、「検察組織」が日本の司法に寄与している劣悪なる状況等、小沢氏の問題が無ければ、きっとここまで人々に調べられ、研究され、語られる事は無かったでしょうね。
ある意味で、私たち国民は「日本の後進性」と言うか、「異常性」を、自ら学ぶ事が出来ました。
これを奇禍として、激しく追求を続けて行かねばなりませんね。

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