晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

誰かが『パンドラの箱』を開けたのか? それとも単なる溶解現象か。

2010-11-06 21:53:34 | 政治と社会
『日本の暗部』という箱が有る。

親の、その親の、その又親の時代から、そこに有る。
きっと「山ほどの悪事やら恥ずべき事やら」が詰まっているに違いない、と誰しもが信じて来た。

しかし、敢えて開けようとする日本人は、居なかった。

「波風は立ててはならぬ」
「長い物にはまかれろ」
「知らぬが仏」
「お上は常に正しい」
「見て見ぬ振り」
「出過ぎた振る舞いをするでない」
「皆で平和が一番」
「出る杭は打たれる」

日本人の歴史が生み出した、麗しき哲学である。


そして数年来、その箱を開けようとした男が居た。


密かに箱を納めてある奥の院の番人どもが慌てた事と言ったら。

「そのような不埒な事を、許してなる物か」
「身の程知らずめ」

たちまちにして、ありとあらゆる「闇の世界の番人ども」が集結し、ありとあらゆる妨害工作が始まった。

結局、「日本の暗部」と言う箱は、新しいグループの手に委ねられることになる。

その「新しいグループ」が、箱に手をつける。。。
国民が、固唾を飲んで見守る中で、思い切ってこじ開ける事が出来るのか?

全国民の熱狂の中で、箱の蓋が「少しだけ」開きかけた、かに見えた。

その瞬間、蓋の隙間から『瘴気」がもうもうと立ち昇り、みるみる辺りに溢れ出した。
毒気に満ち満ちた「どす黒き瘴気」は、あっという間に『開こうとした男』を押し包み、黄泉の世界へと引きずり去ろうとしている。

恐れを為した新しいグループは、あっという間に「改心して」、二度と箱を開けよう等と言う<不届きなる>考えを抱かぬ事を、闇の大王に誓ったのでありました。

めでたし、めでたし。。。


ところが、最近「少しばかりオカシイ」ぞ。

検察の闇が、少しバレ始めた。
その後「検察審査会」と言う『ヌエ』の如き存在が、世の中を騒がせ始めた。
『あの男』の危機。
その途端に、尖閣諸島で問題が起こった。
仙谷の危機。
その直後に千島列島の『国後島』にロシアの大統領が入った。
前原の危機。
それと相前後して、「国際テロ」文書が、流出。
更に、『尖閣諸島』の衝突ビデオYouTubeに流出。


首を傾げてしまうだろ。
こんなに続けば。

それにしても「ビデオの流出」は、不思議きわまりない。

世の中には、肯定的に捉える声が多い。

「既成マスコミの偏向反動に対抗して、ネットが「真実を伝える」ツールとしての機能を果たし始めた」
「日本の夜明け」

もし、その通りなら、目出たき事限り無し、で有ります。
しかし、何だか素直に受け取る事が出来ない。。。


尖閣諸島問題での、中国人船長解放の責任を、全て『那覇地検』に被せた、その「恨みが」ついに政府への反乱となって現れたのか?

はたまた、『国際テロ書類』の流失のインパクトを、打ち消す為の工作か?
だとしたら、政府か、それとも警察庁か。

政府内の、親小沢派の巻き返しか??
はたまた、マスコミに生息する「良心」が、密かに心の憂さを晴らそうとしたのか。

どれがどれをカバーし、どれを秘匿し、どれが恩恵を受けるのか。。。

それらの状況の全てが、リンクしているとしたら、それは凄い事である。
いくら何でも、俄には信じ難いが。


いずれにせよ、『暗部の箱』は開けねばならぬ。

官僚が開けるのか。
だとしたら、単に「政権潰し」である。

マスコミが開けるか。
それこそ、日本の民主化元年と言えるのだが。

政治家が開けるか。
親小沢派と反小沢派の抗争の中から。。。


日本の社会は、混乱が続いて来た。
小泉以後、特に酷くなった。

民主党が政権交代を為した時、「その混乱は収まる」であった筈。
しかし、『あの男』が引き下がらざるを得なくなって、増々混乱の度合いが増して来てしまっている。

政権内部の、余りの無能さに依る混乱に輪をかけて、醜い権力亡者達の欲が絡んで、もはや収拾がつかない状態に成り果てている。

内政も、経済も、外交も、全てが互いに好き勝手な軌道を巡りながら、政官は沈没の瀬戸際にある。

正しく、日本の政治のメルト・ダウン。

核分裂の臨界に近づきつつ有る如き、支離滅裂さに、戦慄すら覚える程だ。

「TPP」突然の参加主張と、その後に撤回。
「八ッ場ダム」中止撤回、その又撤回。
「企業献金再開は、公約違反では無い」と強弁。
「公務員給与人事院勧告以上の引き下げ」の撤回。
「クロスオーナー・シップ禁止」の撤回。
「アフガンに自衛隊派遣検討」
前原「小沢政審委拒否を批判」の無節操。
(以下略)


そして、「今週の明言」。
「小沢なき後の悪い(人)……」by 仙谷。


日本に渦巻く『暗部』の闇は、あまりにも深い。

ここひと月くらいの、あまりに酷い政府の迷走ぶりを見るに付け、真の暗部の前に立ちはだかる、政府民主党と言う名の「新たなる障壁」が、増々「暗部を覆い隠して」しまっている。

それに輪をかけて。

検察が。
警察庁が。
海上保安庁が。

政府の𥶡が外れて、我が物顔の好き勝手。

官僚が官僚を陥れ、官僚同士で庇いあう。
それを、さらに「民主党政府が後押し」する、と言うスパイラル。


このままでは、日本は本当に沈没するしか無いだろう。

否!
座して、なすがママにさせる訳にはいかない。


これらの「大混乱が求める事」は、「パンドラの箱」を開けたつもりの「流出」等に目をくらまされる事無く、真の『暗部』を見逃すな、と言う事なのに違いない。

そして、もうそろそろ、暗部を「こじ開けねばならない」時期に来ている、と言う事だろう。


誰が、開けるか。

我々が。
国民が、開けねばならない。

『あの男・小沢』と共に。


『11・5デモ』の更なる発展と継続を、切に願う。

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10 コメント

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国民ひとりひとり (scotti)
2010-11-07 21:01:25
国民ひとりひとりが出来る範囲で当事者になりましょう。
なんかおかしい。 (マーゴ)
2010-11-07 22:23:24
流出ビデオを仔細にみると、
日本の巡視艇のほうが遥かに大きく、
スピ-ドあげて逃げれば、逃げられるのに
わざと当たらせたかのようにゆっくり前進している。
当たらせといて、巡視艇は黒煙をあげて猛スピードで
逃げ出しているとしか見えない画像です。
TVでの多くのコメンテーターは、
中国漁船に当てられたで統一されてますが、
なんか変です。
scotti様。 (時々パリ)
2010-11-07 22:45:40
コメントありがとう御座いました。
そうですね。
国民全員が「当事者」です。
マーゴ様。 (時々パリ)
2010-11-07 22:53:03
お久しぶりです。
コメントありがとう御座いました。
なるほど。。。
「逃げる」という発想はキット無いのでしょうね。
海保側は、規制する側で相手が逃げるべきであって、自分達が逃げるなんて発想にはならない。。。
「ぶつかる気ならぶつかってみろ」
「あっ、本当にやりやがった」
みたいな。
ただ、大きい船は、操舵や速力等の指令が動きに現れるまでに、時間がかかる事もあるでしょう。
それより、今回の流出ヴィデオは、事件の発祥から全てが「なんか変」ですよね。
海保の技術も今ひとつ (K.T.)
2010-11-08 10:26:33
海上での経験はありませんが、水上での揉め事は結構経験がありますのでその観点からの意見です。
「よなくに」との最初の衝突は、明らかに中国漁船の意図的なものです。「よなくに」は、魚網巻き上げの確認のため、停船中の中国船の右舷から左舷方向に船首側を横切って回り込んでいます。揚網を終えて漁船は発進しますが、その時両船の位置関係はほぼすれ違い方向にあり、過失による衝突が起こる可能性は殆どありません。映像でも引き波がはっきり見えますので、漁船が「よなくに」に向けて舵を切っていることはほぼ確かです。
巡視艇に追いかけられて、漁果は殆どなかったようですから、おそらくは衝動的に意趣晴らしでコチンと当てて逃げるつもりだったと推測します。
二度目の「みずき」との衝突は、海保のミスとまでは言えませんが、誘発してしまった事故です。当て逃げの船を追っているわけですから当然拿捕目的で動いているわけですが、漁船に寄せていく段階で速度が速すぎ追い越してしまっています。相手船をコントロールするためには舷側後方に付けるべきなのに、それが出来てなかったことが原因です。
停船命令の発し方も上手とは言えません。サイレン、中国語、日本語が入り混じって立て続けに発せられています。緊急時だから当然と思う方も多いでしょうが、これはまずい方法です。サイレンと言葉はかぶらないように、言葉は「停止せよ」の一言のみ、一言語でゆっくりはっきりが大原則です。上ずった言動では相手を威圧することは出来ません。
現在の海保の技術は60点、まだ国際レベルには達していない様に見えます。映像を流出させて意気がっている場合ではないと思うのですが。
K.T.様。 (時々パリ)
2010-11-08 22:42:01
コメントありがとう御座いました。
なるほど、大変参考になります。
海保と言えども、更に自衛隊と言えども、危機管理は頼りないのだろう、とは多いに推察出来ますね。
日本全体が、危機管理意識が足りない、と言うか、その時になって「反応出来ない」事が多いのだ、と感じます。
お上から下じもに至るまで。
よく分からん (一有権者)
2010-11-09 12:58:07
船ってぶつかるとかなり大ごとになるので、普通はぶつけないものなのですがね。しかし、このビデオにしろ、編集されているので、それ以外の前後関係が分からないわけですよ。
ウソにウソでウソ... (sun45)
2010-11-09 15:19:47
政府も政党もメディアもあまりにも無理に重ね過ぎてどんどん辻褄が合わなくなっていますね。
今朝の町村氏の小沢氏招致に関する質問には思わず吹き出しました。

大きな問題は国家機関の統治すらできていない事。
流出だろうが漏洩だろうが公開しないとか機密であるべき事が素人でも解る手段で漏れてしまう事にこそこの国の危機を感じます。

せめてこれらのダメダメぶりと混迷が小沢氏復権への舞台準備であってほしいのですが...。
一有権者様。 (時々パリ)
2010-11-09 17:48:19
コメントありがとう御座いました。
本当に「よう分からん」ですね。
船の進む方向など、撮す導線でどのようにも見えますし。
俯瞰撮影でもしない事には、公正な判断は出来ないと思いました。
sun45様。 (時々パリ)
2010-11-09 17:52:31
お久しぶりです。
コメントありがとう御座いました。

>せめてこれらのダメダメぶりと混迷が小沢氏復権への舞台準備であってほしいのですが...。

普通に感覚でしたら、多いに期待出来るところですが、何しろ「幽霊審査員」まで導入して、徹底的に「裁判」に持ち込みたい彼等相手では、如何して良いのやら。
理論破綻しようが、統治不能になろうが、与野党連合での「権力しがみつき」合戦には、理屈が通らない気がします。
「石にしがみついて後3年」だそうです。

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