晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

寄ると触ると『新党』話ばかりが飛び交って、開会直後の国会は最早存在意義が無くなっては居ないか。

2012-01-27 23:46:20 | 政治と社会
民主党の余命は、既に無い。


では、自民党が復活するのか。

2009年夏。
「自民党なるもの」を、国民が<やっと>拒否しての、政権交代であった。

その「交代失敗」を受けて、自民党にまた権力を与える訳にはいかないでは無いか。



それで、「第三極」の存在は<不可欠>なものとなった。

まさか、先の参院選で起こった様な「み党」に流れを作らせる訳にはいかない。
新自由主義の「隠れ自民党」である。



▶「第3の勢力」大躍進 首都圏では民主 11議席 自民 28議席 第3 32議席(ゲンダイ/見出し)

>民主党が昨年末、小選挙区(比例復活含む)の1年生議員106人の選挙情勢を世論調査し、先週から順次データを1年生本人に手渡している。

>実はそのデータをじっくり読み込むと民主・自民双方が震え上がるひとつの兆候が見えてくる。

>データは、民主、自民それぞれの候補者以外に、「その他」「わからない」という項目があり、「その他」の数字が驚くほど高かったのだ。ある選挙区では、民主候補の支持率40%、自民30%に対し、「その他」も30%。つまり有権者は民主でも自民でもない未知の“第3の候補”に期待を寄せていることが数字で裏付けられたのである。

>「有権者が第3勢力を望む傾向は、マスコミの世論調査でもハッキリしています。今月の産経・FNNの調査では、みんなの党は政党支持率が8.6%なのに、比例投票先になると14.7%に跳ね上がっていました」(自民党の地方県連関係者)

>東京(25)、埼玉(15)、千葉(13)、神奈川(18)の1都3県の全71選挙区に第3の候補者が立ったらどうなるのか? 選挙のプロにシミュレーションしてもらったら、仰天結果になった。民主11、自民28に対し第3勢力は32選挙区で勝利の可能性が出てくるというのだ。

>消費増税推進の2大政党は共倒れの運命だ。
【日刊ゲンダイ/2012年1月24日 掲載】



大方の国民の感情は、こんな所だ。

国民としては、選択肢が無いと泣くに泣けない結果となってしまう。

ミスミス、単純に「自民党」に復活を許すのか。
それとも「みんなの党」で、結局自民党なるものに戻るのか。


その、国民のジレンマの感情は、敵にとっても同じジレンマな訳だ。

民主党に留まって、座して落選の憂き目を待つのは、かなわない。
自民党に留まっても、「民主党候補」の堅い選挙区では、復権は叶わない。


選ぶ方も、選ばれる方も、「第三の受け皿」は、必要なのだ。


簡単に、先行きを想像してみれば、さほど難しい事でもなく、おおよその流れは見えている。

先ず、民主党を既に飛び出した部分がある。


『新党きづな』
『新党大地・真民主』

「きづな」は、「小沢別働隊」かと思われた。
しかし、民主党政権に正面きっての対決姿勢は取らないらしい。
真意が良く解らない。

良く解らないと言えば、もっと分らないのが、「真・民主」であろう。
野田政権と連携をとる、とのたまっている。

この連中は、本格的な動きが起こった時に、姿勢が問われる。
しかし、新たな動きの<核>とはなり得ない。

数の内に過ぎないと、思える。


本格的再編のキーと見られるのが、橋下徹の動きだろう。

それを取り込めるか、取り込めないかで、動きの成否はちがったものになるに違いない。


▶<石原都知事>新党構想 大都市3知事会談が焦点に(毎日/見出し)

>昨年末に表面化した、東京都の石原慎太郎知事を党首に想定した新党構想が再び動き始めた。石原氏は27日の記者会見で、新党結成を主導する国民新党の亀井静香代表らとの関係について「いくらでも協力すると合意し、政策について意見のぶつけ合いをした」と述べ、協議を進めていることを明らかにした。次期衆院選をにらみ、知名度の高い「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長らを巻き込めるかが焦点となる。

>石原氏をトップとする新党構想は、次期衆院選での生き残り戦略を探る亀井氏が仕掛け人。亀井氏はともに自民党旧安倍派に所属した石原氏の説得を続けており、「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表にも声をかけている。ただし、亀井氏や平沼氏では「選挙の顔」には難しく、広がりにかける弱みがある。

>このため、亀井氏には「石原新党」の結成により、橋下氏の参加を促したい思惑がある。石原、橋下両氏や愛知県の大村秀章知事ら知名度のある首長を取り込めば、次期衆院選で新党の存在感が高まるのは確実。石原、橋下両氏は大都市制度のあり方について2月にも意見交換する見通しで、3者会談を新党構想にどうつなげるかがポイントになる。

>しかし、橋下氏は亀井氏の姿がちらつく新党構想からは距離を置く。民意の「既成政党離れ」が加速するなか、次期衆院選では全国の小選挙区から独自候補を擁立する方針。

>大村氏も27日、記者団に対し、石原氏らとの新党構想について「まだ直接おうかがいしていない」と述べるにとどめた。
【毎日新聞/1月27日(金)23時26分配信】


石原慎太郎。
亀井静香。
平沼赳夫。

この三人は、全くの「同床異夢」で、単なる打算に依る結合に過ぎない。

石原は、消費税を15%以上に、一気に増税する腹づもり。
亀井は、今の所は増税には反対。

石原は、「総理大臣」になれるのなら、多少の意見の相違はどうでも良い。
しかし、亀井静香の「先走り」を苦々しく思っている。

平沼は、もう一度権力の中枢に返り咲きたい一心で、方法論は何でも構わない。

ただ、亀井とはもう一つソリが合わない。

この連中の「新党」騒ぎは、正しく「橋下維新の会」にたかろうとする<シロアリ>のレベルでしかない。

野田佳彦にしては、始めてまともな事を言ったものだ。


橋下徹は、「勝てる」と見ると一気呵成に出るだろう。

ただ、TVタックルのノリで、大阪市政まではやれても、あの見境の無さで「国政」に手を出されては、はっきり言って叶わない。


いずれにせよ、ブレーンも乏しく、配下の候補者はこれから探すと言う次元の動きである以上、一定のブームは起こせるにしても、「小泉郵政選挙」の様な流れにまではならない。

有能な参謀と、綿密な戦略とが伴わなければ。



▶石原新党へ綱領 亀井氏と溝、維新連携の妨げ(産經/見出し)

>27日午後、都庁で記者会見を開いた石原慎太郎知事は複雑な表情を浮かべながらも新党の綱領作成に着手したことを渋々認めた。

>ただ、3月結党については「亀井静香の流す怪情報にはだまされない方がいいよ。3月は一番忙しいんだから…」と突き放した。

>亀井氏「6月にも解散がある。3月末までに新党を作らないとダメだ!」
 石原氏「そんなのできるわけないだろ!」

>早期の新党結成で衆院解散をめぐる攻防の主導権を握りたい亀井氏。これに対し、石原、平沼両氏は自民、民主両党を巻き込んで70~80人規模の新党を作るため、機が熟すのをじっくり待つ腹づもりなのだ。

>昨秋から新党構想を主導してきたのは亀井氏だ。自らが率いる国民新党のメンバーを路頭に迷わせるわけにはいかない。むしろ国民新党とたちあがれ日本による小所帯でスタートした方が自らの手腕を発揮しやすいと考えており、25日の会合でも「結成当初は小人数でもいいじゃないか」と譲らなかった。

>「石原代表-平沼代表代行」の二枚看板で関東、関西、中京の3大都市圏で旋風を巻き起こしたい石原氏との溝は深まるばかりだ。
【産經新聞/1月28日(土)7時55分配信】



先ず持って疑問なのは、「石原・平沼」で、自民と民主から70~80人も、集まると本気で思っているのだろうか、と言う事。

>「政界再編を論じるのなら手段や政策を考えなければしようがない。不満分子を集めて数をそろえたって政党にならんよ…」(石原慎太郎)
(上記産經)


その通り。

分ってるじゃ無いか。

それで、「政策」を論じたからと言って、70人は無かろう。

自民で分裂の可能性が有れば、「谷垣」で良いか、嫌か、だけである。

反谷垣勢力を集めたとしても、せいぜい「石原伸晃」首相で行くしか有るまい。


どう考えても、いま巷で起こっている「新党騒ぎ」は、鬱陶しいだけの、文字通りの『騒ぎ』に過ぎない。


精々騒ぐが良い。

新党ラッシュで遊んでいて構わない。

『新党霞ヶ関」
『新党植民地支部』
『新党星条旗』


何だって、構わない。


しかし。

冗談は抜きにして。
今年半ばの選挙は、多いに有りそうだ。

その為に、本物の「受け皿」が是非とも望まれる。


その為の<キーマン>は、やはり『小沢一郎』を置いて他には居ないのだ。


もし、彼が「動くならば」70~80人の勢力は形づくれるに違いない。

自民党の、反TPP勢力を引き込めれば、100をこす事も可能かもしれない。

彼が、3年前に戻って「国民に訴えかけられる」選挙をやれれば、何とかなるかもしれない。

その流れになれば、橋下グループとも協力体制を築けるだろう。

本物の、「政界再編」を起こせるかもしれない。

ましてや、野田佳彦で行き詰まって「選挙管理内閣」の様な形で、小沢が仕切れれば、もしかしたら「民主党の再生」が可能かもしれない。

どうも、本人はその線を考えている様だ。

かもしれない。かもしれない。かもしれない。。。。



しかし。


小沢一郎を、是が非にでも「有罪」にし無ければ「後が無い」勢力が、死にものぐるいで立ち塞がっている…。

日本の再生は、国益等を考えない、一握りの司法官僚の手に、委ねられている。



コメント (2)
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