観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「空き家」「住宅」「金利差」「相続」「農業」を考察する予定(未定)。

コロナの変異とコンセンサスがない高齢者以外のワクチン接種の必要性

2023-09-10 19:03:55 | 厚生労働
米国のコロナ死者数 なぜ止まらないのか 依然として1日当たり数百人が亡くなっている(WSJ)
>2023年2月21日
・・・オミクロン以降もコロナの被害は小さくなっていないように思われます。ワクチンが依然必要でないかと思われる所以です。

コロナ死者数、5類引き下げ後は公表まで2か月…都道府県の報告終了で(読売 2023/04/12)
現時点で5月9日までしか公表されていません(5月8日に5類)。今のエリス株等による肺炎で死者は増えるように思われますが、その危機感は国にないようで、死者を抑える切り札のワクチンが高齢者以外有料化になりました。コロナは弱毒化していくと思い込んでいませんか?

オミクロン株は、どこからやってきた? その起源は「ネズミ」かもしれない(WIRED)
コロナの起源もそうですが、我々はオミクロンの起源も良く分かっておらず、コロナがこのまま消えないとすると、ウイルスの特性を良く知ることが重要ではないかと思えます。原因が分からないと再発しますよ。
>2022.11.20

第9波で肺炎が増えているとの医師の指摘があるようです。9波で本当に肺炎が増えているのであれば、ワクチンの効果切れ及び変異株の強毒化が懸念されます。いずれにせよ、ワクチンが重要と思われ、コロナワクチンの重症予防効果が一生続くのでなければ、間隔は兎も角、引き続き接種していく必要があります。コロナに関して分かってないことは多い。

新型コロナ、エンデミック期でも「インフルの約10倍」(M3.com)
>2022年8月18日
経済を重視するあまり、コロナの脅威を軽く見ていないでしょうか?感染者数が10倍だとすると、変異速度が速まる可能性があり、季節性が見られるかにも影響してくる可能性があると思います。

なぜウイルスははやく変化するのか?(Tohoku Medical Megabank Organization 2020.09.08)
>新型コロナウイルスの場合、23.1置換数/年
>感染と増殖が活発なウイルス株は世代サイクルが速く回るために、他のウイルス株よりも進化速度の推定値が高めになる可能性があります。
途上国(若い国)はあまり危機感がないのかもしれませんが、ウイルスに国境はないんで、これだけ感染力が強いウイルスだと変化も早いと思われ、世界でモニタリングしていくことが重要ではないかと思われます。

40-50代のワクチン未接種者でウイルス性肺炎を見かけるとの医師の指摘があるようです。

重症予防効果は比較的高く保たれていると報告されているようです。重症予防効果が一生続くのであれば、接種者は安心でしょうが、感染して抗体をつけるとか嘯いている未接種の40-50代が重い代償を払わないで済むかが心配されるところですね。自業自得かもしれませんが。

重症予防効果が比較的高く保たれているなら、高齢者に接種させている意味が問われるとは思います。(反ワクの主張に関わらず)感染予防効果はあると思いますが、その辺は活発な若者に必要な効果だと思われます。特に介護従事者とか打たなくていいんでしょうか?9/6(水)

短期間で変異しないインフルにおいてはワクチン効果は安泰との指摘があるようです。

エンデミックでもコロナはインフルの10倍の感染者があると言い、変化は早いのかもしれません。これが弱毒化に向かうと決まっているのであれば安心ですが、第9波は肺炎が増えているとも言います。重症予防効果は比較的保たれるようですが、変異株にあわせたワクチンの必要がないか気になるところです。

コロナ後遺症の発症率と継続期間は?症状別・年代別のデータを用いて解説(Medilead 2023.05.01)

コロナ後遺症は全年齢で罹患者の半分近くの人に見られる(?)ようですが、特に30代から50代に多いとも。ワクチンが後遺症を防ぐと証明されてはいませんが、本当に打たなくていいんですかねぇ?

【健康被害救済制度】新型コロナワクチン 過去45年間全てのワクチン被害認定数累計を超える~厚労省は「申請・認定件数の公表を控えるように」都道府県にメール~(yahooニュース サンテレビ 9/6(水))

日本の予防接種健康被害救済制度がアメリカのVSD(Vaccine Safety Datalink)の機能を欠いていて因果関係を評価できないことが、この結果に繋がったんでしょうね。これまでは被害救済制度が周知されていなかったとも考えられます。私は治験やアメリカのワクチン有害事象報告システム(Forbes)で示されているように、日本でもコロナが原因の重篤な副反応は実際はほとんど生じていないと思いますが、制度が被害を訴える人に寄り添うことで、被害が実際の因果関係とは無関係に生じているように見えます。ワクチンの副反応に関しても、治験並みの客観的な証明を前提としないと、医学的には評価できないのではないかと思います。

日本でワクチンの副反応に関する騒ぎがあって、マスコミが煽ったりして政府が左右されたりするのですが、2028年にはオーストラリアでは子宮頸がんは撲滅されると推定されており、子宮頸がんは途上国に多い病気ですが(途上国にはHPVワクチンは浸透していません)、日本では子宮頸がんは増加傾向にあって、G7最悪の状況です。これは完全に医療政策の問題でしょう。日本のマスコミがあまり科学を理解していないように見えるのは何故なんでしょうね?公務員・企業の多くが文系でヒエラルキー上位にあるからでしょうか?理系は激務と言われますが、給与での報いが欧米に比べて足りな過ぎるんでしょうね(欧米のエンジニアは事務職に比べ収入が約2倍、日本のエンジニアは事務職に比べ収入が約1.1倍とも)。ITや建設は賃上げすべきと書いてきましたが、エンジニア(理系)も賃上げしていくべき職種なのかもしれません(まぁ理系も経営のプロではなく、無理に出世させても仕方ありませんし、激務を軽くするという方向性では、日本の研究開発が落ちると思いますが)。

なお胃癌も日本に多い感染症ですが、母から子への感染が疑われています。除菌が保険適用になっており、高齢者の多くは感染していますが、若者のピロリ菌感染率10%程度と言われています。

コロナ「XBB」対応ワクチンを承認 20日からの追加接種で使用(朝日 2023年9月1日)
>今回承認されたワクチンはXBB.1系統に対応。ファイザー社は、現在増え始めているEG.5系統にも効果があるとしている
・・・重症予防効果は長く保たれるとされますが、高齢者は体力がなく、肺炎にならなくても死亡する可能性があって、感染しないことが重要なんでしょうね。ワクチンの感染予防効果を否定する向きがありますが、そうではないと思います。そういうことであれば、高齢者や基礎疾患のある人に多く接する医療介護従事者も感染しないことで高齢者に感染させないため、打っておくべきではないでしょうか?変異株は一般に免疫回避能力が高く、予防接種で変異株への免疫をつけることが重要と思われます。感染予防効果は完璧ではなく、しばしば接種済みでも感染します。しかし感染の確率を多重に下げて、出来るだけ感染しないことが高齢者にとって大切ではないかと思われる訳です。副反応で熱発なんかは懸念されますが、感染時の離脱や症状に比べたら計算できますし、大したことがないのは明らかです。

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2 コメント

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高齢者以外も予測される波に備えてワクチン接種を考慮すべき (管理人)
2023-09-18 22:29:50
[社説]ワクチン秋接種は熟慮の上で(https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK158YE0V10C23A9000000/ 日経 2023年9月18日)

コロナは未だ収束しきっていませんし、インフルも流行しています。冬の波が到来することが予想される中、インフルのワクチン接種率(2010年で小児59.2%,一般成人28.6%,高齢者58.5%,全体で38.6%)より高い接種率が望まれるように私は思います。

インフルは毎年かかる人もおり、コロナも複数回の感染に注意が必要です。インフルと違って後遺症も指摘されますし、40~65歳の中年は意外と重症化リスクがあります(高齢者だけが重症化するというなら、誤りです)。また、今年流行する型の抗体は持っていない人も少なくないと思われます。

予防接種は予防してしまうのですから、効果が見えにくく、一方で因果関係が推定しやすい(発熱等の)副反応だけが悪目立ちする傾向にあると思いますが、特定の型を(安全に)予習してしまえば、罹りにくくなる、罹っても楽になることは間違いないんだろうと思います。mRNAワクチン接種は熱発でわりと一日潰れる感じで、何時来るか分からない波に備えることは難しい面もありそうですが、来そうな波に予め備えておくことは悪くないんじゃないでしょうか?
ワクチンの心筋炎とコロナの心筋炎 (管理人)
2023-10-03 08:59:16
若年男子はワクチンで心筋炎になるから、接種しない方がいいという人もいます。果たしてそうでしょうか?

心筋炎の症状は息切れ(70%)、胸痛(30%)、不整脈(18%)と言い、最終診断をつけるのが難しい病気であり、原因はウイルスであることが多いようです(https://tokushukai.or.jp/treatment/heart/shinkinen.php#:~:text=%E5%BF%83%E7%AD%8B%E7%82%8E%E3%81%AE%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A7%E3%81%99,%E5%A4%B1%E7%A5%9E%E3%82%82%E8%A6%8B%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 心筋炎 徳洲会)。コロナによる心筋炎は多数発生し、コロナの症状に紛れてしまっているのではないかと思います。

米国ではワクチンによる若者の心筋炎の頻度は低く、ほとんどは軽症です。一方コロナによる心筋炎の頻度はワクチンより明らかに高いと調べられています(https://mhlw.go.jp/content/10601000/000796566.pdf ウイルス感染に伴う心筋炎・心膜炎の臨床像 厚労省)。米国の医療は調査能力が高いから、参考にされているのでしょうか。

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