観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「北方領土」「農業」を考察する予定(未定)。

ロシア正面での「ディール」の東アジア情勢への影響

2022-01-28 12:10:18 | 外交安全保障
<社説>ウクライナ緊迫 キューバ危機回避に学べ(琉球新報 2022年1月27日)
>ケネディ大統領は強硬一辺倒ではなく、トルコに配備してソ連を射程に入れていた米ミサイルの撤去も密かに提案している。その結果、ソ連のフルシチョフ首相はソ連の体面を保ちつつ、キューバからのミサイル撤去に応じることができた。

米、ロシアにミサイル配備制限提案 ウクライナ緊張緩和へ戦略対話( 毎日新聞)
>米側はロシア側に2019年に失効した米露の中距離核戦力(INF)全廃条約を基にミサイルを管理することや、東欧での軍事演習の規模や範囲の制限などを議論することを提案した。

ロシア正面での「ディール」に関しては、筆者は心情は親欧米路線的に感知しませんが、米ロのINF全廃条約復活は中国を有利にするものと指摘されており、看過できませんね。琉球新報や毎日新聞は日米の軍縮と中国(露)の軍拡を狙っているのかと邪推してしまいます。日本には日本の国益があります。ロシア正面に端を発した「ディール」で東アジア情勢に大きな影響がでないか注視するべきでしょう。また、対中国で欧米の協力を得たいなら、対露で欧米に協力することも必要になってきます。東アジアに位置する日本の戦略とは日米同盟を基軸に出来るだけ大勢の協力を得て中国の拡大に対処することだと思われ、ウクライナ情勢も無関係ではありません。

参考
INF条約失効 中国は軍縮交渉に応じよ(産経 2019/8/18)
>中国は、条約で米国が持てない中距離ミサイルを多数配備している。

相手が武器を持ったら、こちらも武器を持つのが、戦争を抑止する道だと筆者は思います。ロシアがこういう行動に出た以上、中国の侵攻が無いと高を括るべきでもないでしょう。

オミクロン株の特性

2022-01-28 11:36:15 | 厚生労働
<連載> ワクチン接種Q&A オミクロン株、感染倍増の速度は? 潜伏期間は? どんな変異が影響? 疑問・質問「コロナとワクチン」(13)新型コロナ・オミクロン株の特徴とは<上>(2022.01.21 朝日新聞Reライフnet)

>厚労省の専門家会議に提出された資料によると、感染した人が別の人に感染させるまでの「世代時間」が、デルタ株は4.6日と推計されているのに対し、オミクロン株は2.1日に短くなっていると推計されています。・・・変異株の登場も早まりそうですよね。実際に既に「BA.2」が登場していると言われ、感染力が増しているようです(最近減少傾向の実効再生産数に上昇圧力がかかるかもしれず、対策は怠れません)。

>感染した時の潜伏期間は、従来よりも短いと考えられています。・・・そして潜伏期間が短いとすると、症状がある人が休むという対策が感染拡大防止に意味を持ってくるかもしれません。オミクロン株の初期症状は風邪に似ていると言います。風邪症状の時に感染力が一定程度あるなら、休むという対策はかなり有効だと思われます。

これまで発症前にうつすから強毒化も有り得るとされてきましたが(ワクチンの普及で一般的には言われてない)、発症前にうつすことが少なくなれば、弱毒化も有り得るかもしれません。いずれにせよ、オミクロン株の特性はこれまでと違う部分が大きいようで、更なる研究が待たれるところです。