観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

尖閣諸島のヤギの駆除

2009-12-30 09:18:37 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(MSN産経ニュース(普天間移設で小沢氏、現行案を重ねて否定「きれいな海、埋め立てるな」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091229/stt0912292120002-n1.htm

>民主党の小沢一郎幹事長は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「辺野古の環境はすばらしい。きれいな海を埋め立てたらダメだ」と述べ、日米合意に基づく米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)移設の現行計画に否定的な見解を示した。

なるほど環境も重要です。検討が不十分と思うなら検討して判断材料のひとつとしても良いでしょう。ただし人民解放軍司令官氏が本当に環境を重視しているのかは疑問です。国益より党のメンツを大事にする党利党略ではないかねといういつもの疑惑です。本当に環境を大事にするなら(自民党支持者の意見は聞くつもりもないないかもしれませんが)ひとつ提案があります。

尖閣諸島のヤギの駆除です。尖閣諸島ではかつて放たれたヤギが繁殖して島固有の貴重な生物が危機に瀕しているようです。自民党政権下でも尖閣諸島は自国の領土と主張しながら、是非はともかく中国との軋轢を怖れてか駆除はしていません。こんなニュースがあります。

MSN産経ニュース(中国、島しょ保護法を可決 海洋権益、一段と強化へ)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091226/chn0912262350001-n1.htm

民主党現幹事長におかれましては、アメリカと喧嘩は出来ても中国とは喧嘩が出来ない疑惑とか、全てが党利党略疑惑などがございますので、それらを払拭し生物多様性=環境を守る強い意志を示す好機かと存じます。

民主党は稲嶺進氏の推薦を取り消すべき

2009-12-30 08:15:07 | 護憲勢力と仲間達
名護市長選で基地反対を明示する稲嶺進氏ですが、民主・共産・社民・国民新党の推薦を受けています。5月までの先送りを明言していることも含めて、民主党が自分で煽った基地反対の炎を扱いかねてか確信犯だか知りませんが、勝手に国益を損ねて国民を道連れにしようとしているのは明らかだと思います。検討中的な当たり障りのないことを言いながら、実質的に交渉相手の米国が支持し政府合意済みの現行案の選択肢を葬って、当てのない航海に国民を連れ出そうというわけです。大迷惑極まりない。

民主党(国民新党その他も)がいやいやマニフェスト通り(見直しの方向で)検討しているだけとするならば良いアイディアがあります。簡単です。推薦を取り消せばいい。誘致を明言せず曖昧戦略を貫いている(これは基地反対派自らが指摘している事実です)島袋吉和氏の方が民主党マニフェストにある文言には近いことは明白ではないでしょうか。何しろ稲嶺進氏は県外移設を明言しており、である以上選択肢が狭まるのは疑いありません。理屈を言えば、国政に関する事柄である以上、市長選で結論が下ることは有り得ないのですが、八ツ場ダムにおいて多くの住民の意志を踏みにじったご都合主義の民主党が退路を断たれた(というか自ら退路を断った)後に引き返せるかは大いに疑問とせざるを得ません。

とにかく鳩山首相は見直したいだけなのであれば、針の穴にロープが無理だった時は現行案ということを岡田外相のように明言する必要があります。それが出来ないならば当ての無いまま事実上政府合意を反故にしたということになります。鳩山政権の対外的信用度は極めて低く多くの国民が薄々感づいているように外交無能だということなのでしょう。そして基地反対を明言する稲嶺進氏の推薦を取り消すことです。結論は曖昧にしなければ検討出来る物ではありません。

外相として国益を守る発言

2009-12-30 07:29:40 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(「良い案なければ現在の案」普天間移設で岡田外相)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091229/plc0912291847011-n1.htm

>岡田克也外相は29日、記者会見し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)をめぐり、日米が合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)に代わる移設先探しについて「より良い移設先が出てくれば、そっちにすれば良い。出てこなければ現在の案が生き続けている」と述べた。

非常に低い次元の話で申し訳ないのですが、決まらなければ現行案と断言したことについては、結論なき決断を下し検討中のままあさっての方向にカッ飛んでいく現首相、何を考えているか分かったもんじゃない人民解放軍の野戦隊司令官氏よりは遥かに好感が持てます。率直に言って。

問題は何を買うか・・・かもしれない

2009-12-27 06:00:42 | 政策関連メモ
MSN産経ニュース(成長戦略に「アジアの所得倍増」盛る 直嶋経産相が示唆)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091226/plc0912261143007-n1.htm

>番組内で直嶋経産相は「日本は人口減少社会なので、国内だけで成長するのは難しい」として、世界の成長センターであるアジアの内需拡大が、水の浄化や電力供給システムなど、日本の高度な技術を売り込むビジネスチャンスととらえる考えを強調した。

麻生政権時にもあった話のようにも思いますが、一見良さそうです。たとえ民主党政権下でも経済不調は困りますから、頑張って調べてみますと・・・。

内閣府ホームページ(日本経済2008-2009 第4節 世界経済減速下の輸出と国際収支)
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2008/1212nk/08_0104.html

>アメリカ向け輸出のシェアは低下しており、また、最近はアジア主導の輸出回復が多い。景気回復や「踊り場」からの脱却は、アジア向け輸出の回復が演出してきたといってもよい。にもかかわらず、アメリカ経済の状況、アメリカ向け輸出の動向は我が国の今後の景気にとって極めて重要であることに変わりはない。その理由は、「平成20年度年次経済財政報告」でも強調したように、アジア諸国のGDPや輸出に占めるアメリカ向け輸出のシェアが依然として高いからである。その結果、アメリカ経済の減速はアジア諸国の成長に影響を及ぼすとともに、日本からアジアへの部品の輸出を減少させる方向に働く。

ということで直接アジア向けの輸出をするのはいいことなんでしょう。しかしながら、その代わりに何かアジアから買わないとバランスが取れない気がしてなりません。単純に円高の壁にぶつかってしまわないでしょうか。やって損はないはずなのですが。もうひとつ考えたいのは、売れるのであれば、特にアジアである必要もないということです。特に何を買うかということまで考えれば。

結局輸出一辺倒の話に疑問があるというわけです。強い輸出産業を潰せという話でもありません(雇用も潰れます)し、買えって配れという話でも全くありませんよ。どう比較優位を活かして国際分業するかという話が基本ではないかと思った次第です。後は広い意味での安全保障の話が絡んでくるはずです。

国際収支に関する日本の問題

2009-12-27 05:59:59 | 政策関連メモ
日本の貿易黒字は慢性的に高水準にあり、これ自体は輸出産業の強さということでいいことだと思います。雇用問題を考えても。しかしながら、円高防止のためのドル買いを日銀が何時までも続けるということであれば、話は別になってきます。積みあがった外貨準備をどうするかという問題が出てくるからです。結局のところ、一方的な輸出は続かないのではないかという疑問も湧いてい来るところでしょう。どうすれば自然に円高傾向をストップ出来るか考えなければなりません。何を輸入するかという問題を真面目に考えてみるべきなのでしょう。民主党は以前はそれに近いことを言っていたような気もするのですが、調べても出てきません。自民党政権の残した課題ですが、自民党も含め何処か真面目に考えてもいいのではないかと思います。人気の全くない政策だとは思いますが。円高→ドル買い(外貨準備増大)の流れがどうにも腑に落ちません。それともドルで何か運用すべきなのでしょうか。輸出産業育成だけでは上手くいかないはずです。米国債の売却で得たドルを円に換えると、あるいは輸出で得たドルを円に換えると、円高を促進することになることは日本の課題なわけで。政党間競争がどうのこうの言う前に、長い時間をかけて体質改善すべき問題なのでしょうか。

外貨準備(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2009-12-27 04:09:13)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E8%B2%A8%E6%BA%96%E5%82%99

>過剰な外貨準備の問題は、対象国(日本の場合は主に米国)の通貨政策や財政政策により、自国の財政基礎が大きく損なわれるリスクを抱える点にある。対象国が低金利政策を採用し自国通貨安を志向した場合、日本の外貨準備運用(ドル建て米国債券価格)が下落し外貨準備が目減りする可能性がある。また対象国が積極財政により国債増発に動く場合にも同様の問題を抱える。

安全保障の問題でもあるのでしょうか。財務省管轄っぽいですが、政策にあらゆるところで絡みそうな気はします。今後も課題にしたいと思います(期待ハズレでスミマセン)。

憲法改正にまつわる虚言と自滅

2009-12-27 03:24:43 | 護憲勢力と仲間達
憲法改正なんて鳩山首相・民主党代表が決断しさえすれば、何時でも可能だと思います。何しろ最大野党の自民党が憲法改正を谷垣総裁の下でも貫いている以上(ホームペジを見ていれば明らかです)、消極的な政党があったところで反対しきれるものでもありません。民主党と自民党が決断するだけで憲法改正はなるとしか言いようがないということです。安倍政権の時に(麻生政権の時にも)改正に失敗したのは民主党が理由をつけて(個別の論点に入らず)改正そのものに反対したからに他ならず、自民党が改正そのものに反対するとは私には思えません。鳩山首相(並びに民主党)がああだこうだ言いながら、憲法改正は賛成とか憲法談義は大いにするべきとか言って、でもね的な言い訳を並べるのには聞き飽きました。「憲法改正やろう」と一言言ってみればどうでしょう。自身の一人相撲ぶりに恥ずかしくなれるに違いありません。「やれない」と思うならそれはそれで構いませんが、何故やりたい的なことを言うかが不可解至極です。自滅以外の何ものでもありません。

次期参院選・衆院選について

2009-12-27 02:43:34 | 政局・政治情勢
参院選については私には良く分かりかねます。結果として参議院問題(参議院に過分に権力が与えられている)の解決に繋がればいいとは思っていますが、少なくとも現在、自民党に勝って欲しい(次期衆院選で考えの近い自民党に勝ってほしいので)とも思っています。いずれにせよ、衆議院選に勝った政党(連立でも)が政権を握るべきで、ねじれ問題は基本的に取り除くべきリスクでしかないという当然の認識(民主党もかつてはそういう認識で、今でもそういうことにはなっている・・・が実際には真逆の行動を行った)しかないので、役割分担もはっきりしない現状では実際問題多くを望みようがないと思います。

衆院選に関しては私は民主党の好きなだけおやりになってもらって構わないという認識です。先の衆院選で民主党が勝って良かったなんて全く思ってはいませんが、勝った以上は好きなだけやる権利はあるでしょう。政策を中心に批判はしますが、支持率がどうあれ私が解散についてどうこう言う可能性はこれまで通り可能性は薄いと思ってもらって構いません。参院選がどうあれです。それは政権サイドの権利であるからであり、野党サイドに回ったからと言って自身の主張を変えるようなことは致しません。ただ、自民党の主張は私の主張とは違うので、違う部分はその主張に説得されない限り、程度問題ですが黙って放置するか反対するかということになります。私個人はいつ何時解散されても勝てるよう準備をしておくのがベストの戦略だと思っており、どう解散に追い込むかなんてことは露ほども考えていません。解散については時の首相並びにそれを支える与党サイドが考えればいい話です。

自民党の基準と民主党の自画自賛

2009-12-27 01:33:23 | みんなでやろうぜ
自民党ニュース(「マニフェスト違反予算」谷垣禎一総裁が政府の来年度予算案を批判 )
http://www.jimin.jp/jimin/daily/09_12/25/211225b.shtml

>鳩山由紀夫総理が新規国債発行額を約44兆円に抑えたと主張していることには、「44兆円をなぜ誇るのか。財政規律の維持というメルクマールと何の関係があるのか全く根拠のない数字だ」と述べた。

民主党のあからさまな自画自賛と言う他ありません。自公政権(麻生政権)はプライマリーバランスという基準で明快に説明したはずです。景気が悪いから直ぐにはできないが景気の回復を待って消費税を上げプライマリーバランスの黒字化を目指すと。どちらが政策的に正直だったでしょうか。財政の危機はそこにある以上、甘いことを言って問題がなかったことにするべきではありません。

辺野古地区

2009-12-27 01:04:49 | 政策関連メモ
沖縄県名護市辺野古地区ホームページ
http://www.henoko.uchina.jp/

とてもいい感じではないですか。他に受け入れるところが無かったという経緯を考えても、「辺野古以外」案で攪乱することの罪深さが分かります。

MSN産経ニュース(縄・名護市長選まで1カ月 「普天間移設」で対決へ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/091225/elc0912250049000-n1.htm

>辺野古への移設反対派は当初、共産推薦候補も名乗りを上げ、稲嶺氏と分裂選挙の様相だったが、鳩山由紀夫首相が「県外、国外」を主張したため、稲嶺氏で一本化。稲嶺氏は「新たな基地は造らせない」として、仮に鳩山政権が辺野古への移設を決定したとしても反対を貫く考えだ。

民主党の軽率な選挙運動から鳩山首相の意固地さで国益が損なわれていく流れは明らかではないでしょうか。民主党代表として、日本国首相として、辺野古移設に決定し反対派(名護市長が国政に対して辺野古住民に対してそんなに偉いのかという気もしますが)に反対する事を持って不始末の責任を取る必要があると思います。

やはり主犯は民主党

2009-12-26 21:08:03 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(「普天間のグアム移転は無理」 鳩山首相、ラジオ番組で)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091226/plc0912261758011-n1.htm

>鳩山由紀夫首相は26日、ラジオ日本の番組収録で、米軍普天間飛行場=沖縄県宜野湾(ぎのわん)市=の移設先について「抑止力の観点から見て、グアムに普天間のすべてを移設させることは無理がある」と述べ、米領グアムへの移設の可能性を否定した。移設先をめぐっては、連立与党の社民党がグアムへの移設を主張している。

とりあえずグアムへの移転は無くなったみたいですよ(どうだかという気もするが)。それは一歩前進としても、気になるのは社民党がスケープゴートになるのではないかということです。私には民主党が問題の根源としか思えないので、あくまで追及します。

民主党のマニフェストを見てみましょう。51番に「緊密で対等な日米関係」を築くとあります。これがクセ者です。私も特にアメリカにへつらう必要があるとは思いませんが、民主党の自民党外交が従属外交だとの認識に基づく批判がむしろ問題で、勝手に勘違いして勝手に批判して勝手に自爆したのではないかとは思っています。

MSN産経ニュース(【正論】防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛 「対等な同盟」論に欠けるもの)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091216/stt0912160227001-n1.htm

>普天間移設問題、日米地位協定「改定提起」論、はたまた就任前の外相発言、すなわち「米国は核の先制不使用を明言すべきだ」に見るように、「言うべきは言う」は花盛り。他方、「片務性」構造下でも「なすべき自助努力はなす」なら、日本の安全の対米依存は下がるし、その分、「対等」性に近づく。ところが、この面での首相、外相、民主党の決意表明はゼロ。ウソだと言うのなら、その具体例を挙げてほしい。

この記事はとても面白いというか、専門家に自らの気分を代弁してもらえた気がするので、私の主張に納得いかない方々はよく読んでほしいのですが、要するに対等を言うのはいいが利益だけ享受しようというのでは上手くいかないし、民主党は利益だけ享受しようとしているので上手くいかないということだと思います。私は昔(民主党に興味を持たざるを得なくなった安倍政権の頃)から民主党の対米追従批判に批判的というか納得いっていない(到底負担をお願いというか説得できると思っていない)ので、それが断固自民党支持者である理由のひとつ(明らかによりマシ)なのですが、これまでの歴史的経緯・文脈を無視して外交・安全保障が成り立つわけがありません。首相がトップであるという事実がある国内問題と違い、外交問題はそのような力学が働かないので、過去の積み重ねが極めて重要ということです。結局のところ民主党は対等な日米関係が軍備増強を意味することに本当には気付いていないのではないですか。気付いていれば安易な従属批判など出来たはずがありません。

マニフェスト51番に戻ると、「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍のあり方についても見直しの方向で望む」とあります。失笑モノなのは米軍再編のあり方を見直すという部分です。第七艦隊発言騒動(撤回に追い込まれました)も記憶に新しいところですが、対等な日米関係の文脈(マニフェストにもあるように民主党自身の認識です)で米軍再編を見直す=政策的に言えばより日本が軍事に関与するということになるはずだということが分かっているとは思えないということです。これは小沢氏・鳩山氏・岡田氏らだけの問題ではなく、民主党には経験がないこと、左派が党内で強いこと(これは不可避)からも分かる話です。

ここで自民党の公約を見てみましょう。同じことを自民党はこう表現しています。

>在日米軍再編を着実に実施し、抑止力を維持すると同時に、沖縄をはじめとする地元の負担を軽減する。

米軍再編の着実な実施・抑止力の維持ということは現行案でいくしかないだろうと認識しているということであり(選挙後もブレていません)、沖縄の負担の軽減にもふれています。見直すところが何処にあるのでしょうか。少なくとも民主党より以前より一貫して分かっていることは確実だと思っていましたし、実際に危険のある現状を見るにつけ、間違っていなかったなと思うわけです。

普天間問題は大政党たる民主党問題であるということを示すより分かり易い証拠となる記事があります。

MSN産経ニュース(シュワブ移設反対を確認 沖縄選出の民主議員ら)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090907/plc0909071844006-n1.htm

>沖縄出身の民主、社民、国民新、無所属の国会議員7人が7日、那覇市内で会合を開き、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関し、同県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行計画に反対することを確認。3党連立協議の合意事項に盛り込むよう、それぞれが各党に働き掛けることを決めた。

沖縄選出の民主党議員が明白に関与しています。出来もしない甘い認識で沖縄県民の期待を煽ったと言っても過言ではないと思います。国民の支持が厚い大政党民主党でなければ、そうそう期待が煽られることもなかったと思います。結局3党合意文書には民主党マニフェストと同じ文言が載っているという事実があることも指摘できます。まだあります。

MSN産経ニュース(「民主党にだまされた」 沖縄県民に広がる鳩山政権不信)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091129/plc0911292214015-n2.htm

>県内の自治体首長経験者は「民主党は衆院選で『県外』を訴えたが、具体的な構想が全くなかったわけだ。あてもなく、ただ『県外』を強調し、反自民を印象づけることしか頭になかった。沖縄県民に過度な期待感を持たせた罪は大きい。沖縄はかわいそうだとか、口先だけの同情の声は出るが具体的な考えは全くない」と語った。

民主党が沖縄県民の感情を選挙で煽って結果として悪化させているという流れは明確だと思います。これを挽回するには針の穴にロープを通すしかない。現行案プラス沖縄・地元の負担軽減のような自民党と全く同じアイディアで今更挽回出来るはずもありません。

>平成11年、辺野古への移設受け入れを表明した稲嶺恵一前知事は「当時、県外が望ましいが、その可能性がないとすれば、苦渋の選択をしなければならなかった。7カ所ぐらい候補地を上げたが、結局、辺野古しかなかった。早期に普天間から移すことが優先された」と辺野古移設案の経緯を話す。

これで名護市長選で反対派候補が勝ったりしたら目も当てられません。鳩山首相が真剣に日米同盟を考えるなら、5月と言わずに、名護市長選の前に過ちを認めて現行案で決着させる決断を下すしかないと思います。無論、意見が近いからと言って、反対派候補を支援して勝手に退路を断って国民を鳩山無理心中に付き合わせるのも止めにしていただきたい。針の穴にロープを通すのに失敗したらどうするのかということが一番聞いてみたいところなんですよね。なんとなく「私は頑張った。一緒に死のう。」的なことを言いそうな気がしてなりません。とにかく針の穴にロープ一点張りは勘弁です。党益より国益を優先してほしいと願わずにはいられません。今なら民主党代表が間違いを認めればどうにかなる問題でしょう。