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シーズン2

憲法で1問(49)

2012年02月25日 00時41分00秒 | 憲法過去問

 この問題は憲法というよりも,行政書士試験では一般知識の政治分野で出題される論点ですかね?・・・

 全般的に,行政書士試験での出題のされ方に似ている問題ではあります。

                   「問題」

 近代憲法における統治機構の基本原理の一つである権力分立は、現代国家においてその形態が大きく変容している。その現代的変容に関する次のアからウまでの各記述について、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。

 ア 20世紀の積極国家・社会国家の要請に伴って行政活動の役割が飛躍的に増大し、行政府が国の基本政策の形成決定に事実上中心的役割を営むようになっている。そのような状況のもとでは、立法府が行政府をどこまでコントロールできるかが問題となる。

 イ 議会の多数党が政府を形成する議院内閣制の下では、とりわけ、伝統的な議会と政府の対抗関係は機能不全に陥りがちである。政府部門における権力分立は、むしろ、政府・与党と野党の対抗関係へと機能的に変化する。

 ウ とりわけ第二次世界大戦後、議会が制定する法律自体の合憲性を通常裁判所あるいは憲法裁判所が審査する制度を採用する国が増えている。日本の場合は、最高裁判所だけに違憲審査権が付与されているが、立法府と行政府のすべての行為の合憲性を審査しているわけではない。

          (平成22年度新司法試験 短答式公法系科目 第12問)

 


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