合格発表を待っている間に,すでに昨年の本試験から2ヵ月半が経過・・・
今年の本試験日(11月13日)まで,あと9ヶ月半。
なんだかんだで,すぐに来てしまうんでしょうね。
昨年,22年度の試験の難易度が高かったことから,今年はその反動で,問題が緩やかになるのでは?・・
と予測される方が多数おられるかもしれませんが,個人的には,今年の本試験も昨年同様,あるいは昨年に勝るとも劣らぬぐらいの難化傾向になると思っています。
思うに,これは完全に「行政書士法」改正への布石を打っている状態なんですね。
行政書士に対する行政不服審査法にからんだ審査請求・異議申立て(不服申立て)の代理権付与の問題が,ここへきてかなり現実味を帯びてきているため,いつ改正が行われても対応できるように,実務上はもちろんのこと,試験の世界でも,この改正を意識した問題に変わってくる(特に問題数が非常に多い行政法のなかで)ターニングポイント,転換期が来ているような気がします。
行政法中心で行かれる方は(行政書士試験では,憲,民,会社法中心で攻めていく場合と,行政法1本でいかれる場合と2つの攻略法があるというのが,私の考え方で,これまで何度も書いてきました),今年に限ってということでもありませんが,この「行政不服審査法」を特に重点的にやられたほうがいいと思いますね。
択一はもちろん,選択式や記述の方も含めて,どの形式でも,ひととおりの正解が出せるように,できるだけムラを作らずに,という感じで・・・
いずれ行政書士法だけでなく,それに合わせて試験制度の改正という話もでてくる可能性もありますので(今回,企図している行政書士法の改正は,もし実現するとなると,これまで数年ごとに何度か行われてきた過去の改正とは,根本的に次元の違う大改正といっても過言ではないものですので,当然,試験の世界にもかなり大きな影響が出てくるのは避けられないと思います。
「行政書士試験の施行に関する定め」というものを改正することによって,試験の制度が変わることになるんですけど・・・
おそらく,秋ぐらいには,何か動きがあるか,どうか,という感じ?・・・
まあ,いずれにしても,今年の試験は今までどおり行われることになると思いますので,11月13日に合格してしまえば,それですべて終わりますので,来年以降のことは考えずに,残りの9ヶ月半で勝負ですね。
今年初めて受験される方は,今回出てきた22年度の合格率はひとまずおいといて,ひたすら23年度試験に向けて攻めていくこと・・
そして,昨年のリベンジを,という方は,どこでミスをしたのか,あるいは,勉強法そのものに何か問題はないのか,等,できるだけ早めに戦略の練り直しを計って,確実に今年の11月の本試験で終わらせられるように,不倶戴天の決意で臨んでいくことですね。
ちょっと合格が遅くなっただけ,という考え方で,巻き返していく他ないですから・・
本試験がある11月までは,どんな方にとっても山あり谷あり・・・
途中で何度か気が滅入ってしまうことがあるかもしれませんが,たとえ何があろうと,モチべーション(なぜ行政書士試験を受けようと思われているのかという確たる動機)だけはしっかりしておきませんと,試験のレベルからして,まったく勝負にならなくなってしまいます(挫折する最大の要因がそれです)から,そのあたりは常に注意していないとダメですね。
行政書士試験は,できるだけ早く,(当然今年の本試験で)終わらせるべきだと思います。
新試験制度に移行する前年の年が,一番難しくなるということは,過去のデータで,はっきりと証明されています。
来年から変わるかどうかはともかく,そういう流れになってきていますので・・
合格率べースではなく,合格基準(6割)べースの試験ですから,どんなに難しくなっても勉強の方向性さえ見失わなければ,独学の方でも1回で合格することは十分可能だと思います。
本試験のある11月まで,その方向性を失わないように,しっかりとサポートできれば,と考えています。