一昨日行われました管理業務主任者試験の問題が,本日,一社マンション管理業協会より公開されました。
その問題の難易度なんですけども・・・
建築・設備系の分野がかなり難化していますね・・
ここは人によっては,壊滅状態の可能性もあるような気もしますので,間違いなくこの分野のデキが今年の試験のカギを握ってくるものと思われます。
ただ,明らかに取りこぼしても良さそうというのはこの分野だけ。
法令系分野は,例年よりもやや易しい(解きやすい)問題も結構あると思います。
その唯一の例外科目が民法ですけどね・・・
ここは1,2問落としてしまってもさほど合否に影響はないと思います。
問3の債権者代位権の問題などは,管理業務主任者試験の問題としては,ちょっと厳しいような感じもしますね・・・
法令系で複数問落とせるのはこの民法ぐらいかもしれません・・・
他の法令系科目については平年並みか,むしろやや取りやすいような問題もあると思います。
区分所有法も全般的にほぼ平年並み。
ちょっと考えなければならないのは民法とのからみの複合問題(問2)ぐらいですか・・・
マンション標準管理委託契約書やマンション標準管理規約でも,(超)難問というような問題はありません。
過去問ベースでなんとかなるレベルだと思います。
その他の民事訴訟法の少額訴訟(問11)に関しても基本的な問題レベル。
アフターサービスと瑕疵担保責任や宅建業法に関する問題も標準的な問題レベルだと思います。
マンション管理適正化法の5問も意外に?標準的な論点からの出題だったと思います。
この科目は,年によっては結構難解な問題も出題されるんですけどね・・・
今年は5問全問取れそうな感じですね。
それと個数形式の問題ですが,今年はトータルで2問しかありませんでした。
管理業務主任者試験ではここ数年,個数形式の問題が多かったということもありまして,これは受験者サイドからしますと,ある意味うれしい誤算だったのでは?と思われます(個数形式が多いものと,あらかじめ身構えながら受験されていた方には,拍子抜けだったかもしれません)。
個数の2問の中では,問34のほうがどちらかといいますと,取りにくい問題かもしれないですね。
ということで,法令系は標準的な問題が多いような感じもするのですが,冒頭にも書きましたように,建築・設備系にかなり難しい問題が多く,その分,難易度もうまく相殺されてくるのは確実だと思います。
建築・設備系分野は,もともと取りにくいところなんですけど,今年は受験者の皆さん全般的に苦戦されていることと思われます。
やはりここでの得点が合格基準点を予測する上でのカギだと思いますね。
比較の対象としては昨年(26年)度試験が妥当でしょうけど・・・
昨年(26年)度は合格率21.0%で合格基準点は35点。
今年も合格率が20%台前半であると考えるならば,昨年の35点でもおかしくはないと思います。
場合によっては34点もありそうですけど,どんなに高くなっても36点まででしょうね。
管理業務主任者試験での基準点37点以上は,合格率が20%台になって以来2度しか出てきていません。
基本的には全般的に易しめという感じの時のみに出てくる数字ですからね・・・
今年は上限が36点で下限は34点あたり。
端的に言いますと35点前後あたりが妥当なところかもしれません(建築・設備系の難易度のみで考えるならば,個人的には34点以下も充分あり,だと思いますけど)。
今年の試験について,また何か気づきましたらその都度お知らせしたいと思います。