今年の司法試験の短答式の憲法からですけど,これなんかは行政書士試験の一般知識(政治)問題に近いですね(というよりも,行政書士試験の一般知識の政治問題等がべースになっているのでしょうか?・・・)。
行政書士試験の一般知識の政治問題では,政党や選挙制度にからんだ問題が出てくることがありますので,こういう問題も検討しておくといいかもしれません。
「問題」
選挙制度に関する次のアからウまでの各記述について、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
ア 小選挙区制の下では、二大政党化への傾向が生じ、そのいずれかの政党が議会の過半数を占め、政権が安定する可能性が高くなる。他方で、議席に反映されない死票が多くなり、国民の間に存在する少数者の意思が議会に反映されにくくなる。
イ 比例代表制の下では、死票が比較的少なく、有権者の様々な意思が議会に反映されやすくなる。他方で、一つの政党が議会の過半数を占めることが相対的に困難となり、小党分立を招き、政権が不安定になるおそれがある。
ウ いわゆる中選挙区制の下では、一つの政党が議会の過半数を占め、政権が安定する可能性が高くなる。他方で、同一政党から複数の候補者が同一選挙区に立候補する結果、小選挙区制と比べて死票が生ずる確率が高くなる。
(平成24年度司法試験 短答式公法系科目 憲法第13問)