tonto's blog

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育菌

2009-02-21 | 旧ブログ


この新書の内容のごく一部です。

 世間の話題は食べ物のことばかり、入口の話は豊富だが、誰も熱心に出口のことは話さない。こちらの話しは下品で、便秘の悩みをぼそぼそと語り合い、お通じにいいお薬を教えあうのが関の山。

「あなたは何のために食べますか」

腸内常在菌を育てるという発想の人はこのように答えるそうです。

「明日いいウンチをしたいから」


 あとがきを読むと関西出身で、解剖学のあの養老孟司教室の元研究員なのですが、現在、自分の研究室が淡路島にあるそうで、この本もここで執筆されたとのこと。急に親しみがわきました。もちろんウンチの話だけじゃなくて、そのほかも興味深い内容の一冊でした。

 食べ物が分解吸収された残りカスはウンチのせいぜい1/3、繊維の多いイモ類などを多く食べる人でも1/2程度。残りは腸内常在菌とその死骸であるということ。残りカスがもっと多くを占めていると思っており、実際にはそんな比率などとは知りませんでした。「腸内常在菌を育てる」ことが大切なのです。